十二月大歌舞伎 昼
十二月十日
十二月大歌舞伎(昼の部) いつも早く行って松屋とか三越でお弁当買ってー出店見てーとか思い描けど なんだかんだでぎりぎりになってしまうのですね。遠いんだもん銀座。 というわけで、お昼は歌舞伎座隣の「プロント」のサンドウィッチでした。うます 【弁慶上梓】 福助はイイ女だなあ…なんだねあのひとは。 子を悼む母親&恋人に会えてうれしはずかしなお嬢さんが同存在なのが 生々しいけど女性っぽいです。カワイイ。 で、やっぱり弥十郎さんがでて来る毎にウキウキします。今月は嬉しいっす。 【猩々/三社祭】 中村屋若太夫ふたりのおどりです 善玉と悪玉が奇っ怪で面白かった。「猩々」はみやびですね つーか勘太郎は本当に踊りが上手い 【盲目物語】 盲目の弥市が仕えるお市の方は、夫浅井長政亡き後、柴田勝家と木下藤吉郎にいいよられています。足軽あがりの藤吉郎なんて嫌いなお市は、柴田勝家のもとへ娘のお茶々たちを連れてお輿入れ。しかし諦めの悪い藤吉郎は、やがて力をつけ勝家に攻め入ります。ともに死のうと覚悟を決める勝家、お市、お茶々、そして弥市ですが… と、とてもよかった… 良いものを見ました 成り上がっていく藤吉郎と、落ちぶれていく弥市という、お市を恋い慕う二人の男を勘三郎が二役でやってることが重要ですね。なんだか、わたしには藤吉郎と弥市はコインの裏と表でしかないと思われます。お市を好きだということでは同質だと思う。 お市に嫌われる藤吉郎は、その後お茶々を側室にして異質ではあるけれど愛を実らせているのに対し、お市に親しまれた弥市はお茶々の姿を遠くから眺めるだけ。ぞくぞく。 弥市がいなくなったーと思ったらいつのまにやら藤吉郎がいるというのが楽しい。相変わらずはやがわりにはびっくりです 劇中で、勘三郎(弥市)が三味線、玉三郎がお琴を弾くというシーンがありますが、こと玉三郎のお琴は素晴らしいですね。最後の、「思えども この色人に知らすなよ 思わぬふりで忘るなよ…」という弥市の唄にうるうるきました。うー、切ない… やあー、よいものを見ました。 そうそう、浅井長政の薪車さんとお茶々(淀君)の七之助もよかったです。淀君、ツンツンしててカワイイ。 …と、この日はこれで終わりゃー良かったのに 終演後に飲み会に行ったらもう…… のんでる時はとても楽しいのですが 終電を逃すわ定期をパスケースごと落とすわ すっ転んで覚えぬ痣やら傷やらあるわ 軽く宿酔いで頭が痛かったわでなんともかんとも こういうことがあるたびに二度とお酒なんか飲まんと思いますけど ま、どだい無理な話ですね。
by lowoolong
| 2005-12-12 00:57
| 歌舞伎
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