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上海バンスキング‘91 (ビデオ)

学校のAV資料室というのはありがたいものです。
本当は道成寺の資料を探しに行ったのですが「勘九郎の道成寺」はなかったので(玉三郎のは前に観たしなー)さてどうしよう、と適当に検索をかけていたら見つけました
コクーン歌舞伎・中村座NY公演の演出家、串田和美の有名な作品、らしい。

日中・第二次世界大戦の戦前~戦後に、上海でジャズやるべ♪だったスウィングな男たちとその女たちのお話…かな
「命かけて~あなたこそ~わたしの恋人~いつまでも~♪」ってね

ぐーぐるしたら深作欣司監督の映画が出てきてはてなという具合で、わたしは詳しいことを全く知らないのですがこの作品、レベル高ー!!
何であの役者さんら、ジャズバンドもシャンソンも中国語も仏語もできるのかしらん
役者というのは何でも出来なきゃなれないものなのでしょうか。おおお…すごい
ジャズにも演劇にも全く詳しくないからよくは知りませんが
開幕とともに客席通路でジャズが響き、そしてそれは吹き替えでなく生演奏の模様。舞台ではチャイナ服に身を包んだ綺麗なお姐さんたちが「ウェルカム上海~♪」とこれまた普通にレベルの高いコーラス?をしているという。モダーン、エキゾティックー

・吉田日出子、歌が本業なのかと思ったらやっぱり俳優のようだし、でもあの歌のうまさはどうしたことだ。そしてあの少女性は…ビスクドールのような色気ですねえ(市原悦子に声が似てた)
・波多野(主役の一人)、あれー羽場さんかな大和田獏かなと思ってたらなんと串田和美さんでした。か、カッコいいじゃんかよう…
・いい奴で小心者で成金な役の笹野高史はいいねえ…にしても、いつみてもお爺さん一歩手前に見える老け具合はどうしたことだろう。そんなに年食ってないはずなのに
・エキセントリックな文学青年風な兄さん、どっかで聞いたことのある声だ、誰だ誰だと思ってみれば小日向文雄だった。わ、わか!痩せてる!背が高い!

なんか全員すごいすごい言うのは、結局誰も褒めてないのと同じですが
リリー(中国妻)もラリー(アメリカ系上海マフィア)も皆すばらしく素敵だった。吉田日出子のシャンソンを始め、出ている役者ほとんどがバンドを構成していて、それが素人耳にも格好よかった。
あと、アヘンでぶっとんだ波多野の妄想シーンがいかにも妄想でイカレてて好き。(最近こんなのばっかり見ている気がするなぁ)

とにかく、上質でした。相当凝っていたんだろうなあ…
串田和美、すげー!
by lowoolong | 2005-04-29 00:10 | 演劇
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