六世中村歌右衛門展日本で唯一の演劇専門博物館(すてき)の早稲田大学演劇博物館では、現在「六世中村歌右衛門展」の企画展が催されております。今日はそれに付随したイベント・「六世中村歌右衛門を語る」 @中村梅玉丈 を聞きに行ってきました。 会場は、ほとんどがおそらく歴年歌右衛門丈&梅玉丈の芝居を見てきたのだろーなあという方々ばかりで、トークショー(シミジミ思い出がたりのノリ)も「みなさんもご存知のように」とかいわっしゃるので、『歌右衛門合わせ鏡』を読んだ程度にしか歌右衛門さんを知らない私はまあどうしましょうと思いましたが、わからないなりに面白かった。梅玉さんはそういえば三月、『俊寛』の船にのってやってくる留め男・丹左衛門をやってましたね。とても知的でダンディなお方でした。かっこいー。 <<歌右衛門丈について>> ・とにかく芝居にストイック ・でも不摂生(一年のうち二百八十日以上麻雀とか&ラスベガスでギャンブルとか) ・動物大好き、ぬいぐるみ大好き ・歌右衛門六種――亜古屋、八重垣姫、道成寺、政岡、沓手鳥孤城落月、桐一葉 お気に入りの六個のぬいぐるみは、旅行だろうがなんだろうが肌身離さず持ってってたらしいです。飛行機のテーブルに並べたり、一緒に機内食を食べたり(笑) 優しいひとだったのでしょうねえ それにしても、いつの時代も「もう歌舞伎は終わりだー」とか言われてたんですな。ってか、歌舞伎興行の裏側って結構アレだなー 一般の演劇に比べてザルだなあーとか めんどくさいんだなーとか思わずにもなし(ホントのところは知らないけどさ) それで成り立っちゃうんだからすごいんでしょうけど… 歌舞伎はどう新しくなるかが重要だ、っていうのはなるほどなあと思いました。 ところで、なんで六世歌右衛門丈は「成駒屋」で、梅玉丈は「高砂屋」で魁春丈は「加賀屋」なんでしょう。屋号の謎は深まるばかりです。 +++ 演博のほうの展示は、まあ取り立てていうほど大きいものでもないですが なんせ「歌右衛門特別記念室」ってのが前々からあるくらいですし、これから毎年毎年いろいろたまった資料をみせていく心積もりなのでしょう。これからもちょくちょく行って見たいと思います。チラシの歌右衛門さんがすげー綺麗でびっくりしました。 四月末ごろには、大学構内の「歌右衛門桜」も咲くという話。そーか…もう春か…(今更)
by lowoolong
| 2005-03-29 22:08
| 歌舞伎
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