カテゴリ:歌舞伎( 42 )

花咲く勘三郎展

@日本橋三越本店(2/1~2/6)

瀕死のような韓国語の答案を受け取って(見てもいねぇ)、やってきました日本橋。
思いがけず「そんなに好きなら…」と招待券をいただいたので意気揚々と…とはいかないまでもちょっくら「私VIP?VIP?」などという気持ちで行ってきました。ばかですね…!
(だって招待券でどこか行くなんて滅多にないんだもの)

日本橋、三越のあたりは夏にバイトで通ってましたが、まあ行くたびに世界が違うわと思う。
っちゅうか、見ものの「日本橋」に高速道路をおっかぶせてしまう昔の人の偉業にため息です。…と、こんなことを確か池波正太郎も言っていたような気がする。

先日の、振り返るたびに「ネタだったんじゃないの?」みたいなホントの事件のために、正午から予定されていた山川静夫氏とのトークショーは中止。がっくり。
もともと授業で観にいけなかったんですが、新聞にああデカデカと掲載されてたのになぁ…

内容は、そんなに期待していかなかったんですけど、…まあ、それなり?みたいな
舞台写真のパネルとダイジェストVTRがメイン、衣装数点と夏祭浪花鑑のセット、3D映像。
この3D映像、一押しなんでしょうが…うーむ 規模が小さすぎる…
(京鹿子娘道成寺の笠の踊りとか、研辰の辰次のバカっぷりは面白かった)

でもね、わたしのようなハマリたてで「あああこの演目が見たかったッ」っていう勘九郎好きにはかなりおいしかった。なんだかんだいってかなり楽しんできました。
楽屋の再現」コーナーが好きです。わたしはああいうセットっぽい展示が好きだ。顔をしているVTRとそっくりのものでしたが、実際使ってるやつなのか?それにしても、見れば見るたび肌の荒れそうな化粧ですね。よく荒れないなぁ。
また、“平成中村座特集”では、なるほど『夏祭浪花鑑』@大阪松竹だとこういう演出なのか、という発見が。

しかし、舞台ダイジェスト映像には解説がほとんどないので「あっこれはナントカのときだな」というのがわからんと「へーえ」で終わってしまいそうな予感。ちょいとな。
・あのねずみにのって宙乗り+義太夫「いっつぁすもーるわーるど」っていう演目はなんなんでしょう。や、やりすぎじゃあ(爆笑)
三人連獅子を見て切なくなっちゃいました。是非ナマで見てみたいものです。三人ともすげぇカッコいいんだもの、映像だけでも。
高杯・棒縛り お、おもしろカッコいいーーっ!! これも見たいわー
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by lowoolong | 2005-02-01 20:19 | 歌舞伎

あしたは電話にかじりつき…

取れなかったら泣きます、三月襲名チケット…
ていうか今から泣きそうだ。ドキドキ。
勘九郎改め勘三郎は勿論ながら、
かんたろさんの本場の演技をみたいんですよう…!
神様…!!
(なんか、「か」ばっかり)

とか何とか日々を送っていましたところ、わたしのめろめろな福助丈の公式ページを発見しました。
トップページはその、そんな、「ぎゃあー可愛い」って感じではないですが
「主な出演作品」とリンクの和楽サイトの福助ページはとてもいい。

しかし、わたしは残念ながらこの「主な出演作品」での福助見てないんだな

見てないといえば、わたしが今一番見たかった過去作品が2001年の「コクーン歌舞伎 三人吉三」でございます。
というのも、先日のスマステでこの演目のラストであろうシーンが紹介されてたからなんですけども。ネタバレからの出発です。
超ドカ雪の中にばたっと倒れこむひとり。それをみつめるひとり。たたずむひとり。
なんだか大変叙情的ではありませんか。

三人吉三という作品は、女装の少年お嬢吉三、武家の出のお坊吉三、兄貴肌の和尚吉三という三人の白波たち(どろぼう)が、因業宿我の六道も百の輪廻も股にかけ…ってなぐらいドロドロした最後を迎える河竹黙阿弥の作品です。…だと思う。
ストーリーの粗筋だけでもちょっと気になるところですが、この「女装の少年」というなんともトランスセクシャルな役どころを福助が、お坊を橋之助、そして和尚吉三を勘九郎がやったというんですからちょっとあなた。そしてこれを、「夏祭浪花鑑NY版」も手がけた串田和美が演出したって言うんですからちょっとあなた。
ビデオもDVDもでてなかろうなあ、とあきらめていたのですがこれがまた、
勘三郎襲名記念DVD-BOXとかいうのの中に入ってるっつう話じゃありませんか。(朝日新聞の広告より)

勘三郎襲名記念DVD-BOX
「勘九郎箱」

1巻 鏡獅子
2巻 義経千本桜  川連法眼館の場
3巻 仮名手本忠臣蔵  五・六段目
4巻 一本刀土俵入
5巻 野田版 鼠小僧
6巻 法界坊 平成中村座公演
7巻 コクーン歌舞伎 三人吉三
8巻 映画 『アッちゃんのベビーギャング』
        『ベビーギャングとお姐ちゃん』
9巻  勘九郎最後の舞台 身替座禅
10巻 勘九郎最後の舞台 今昔桃太郎

■特典ディスク+特製ブックレットつき 特製ボックス仕様
2月1日予約開始
15,000セット限定生産 3月3日発売
37,800円  


…うーむ か、かなりおいしいラインナップです、1巻と3巻と5巻と7巻、特に。
おそらく「勘九郎最後の舞台」ってやつぁわたしが観にいった12月20日の奴でしょう
(撮影カメラが入っています、という案内がありました)
確かに20日のはすばらしくよかった

アッちゃんて誰だよとか思うところがあるので、とりあえず保留です。むむむ。
1万5千セットってどうなんだろ。
新選組!にかんたろさんが出てたのはぜったい勘三郎襲名興行のプロモだったんだわキリキリキリ、と最近中村屋に愛憎半ば(笑)

くわしくはこちら
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by lowoolong | 2005-01-26 23:06 | 歌舞伎

寿新春大歌舞伎 

1月22日夜の部。c0022251_15331743.jpg
なんと
最右列とはいえ、前から三番目でした…!あわわ!

こんないい席で見るのはあとにもさきにも……ってこれだけじゃいやなんだけど、そうそうないことです。女形が出てくるたびにふわーっといい匂いがした(気がする)んですがありゃ香水かなんかの匂いですかね? うっとり

演舞場は歌舞伎座に比べて随分客席がこじんまりしてるなあという印象。ってか、入場口が狭くって笑える。
歌舞伎座でも売ってる「もなかアイス」、百円高い演舞場のアイスのほうが美味しかった。

三演目の中では「鳥辺山心中」が一番好き。
えびさまもとい市川海老蔵はやはり水際立った美しさ。いい男とはこういう人を指すのだろう。ほんと、江戸歌舞伎の花形役者というイメージそのまんまです。うーむ。
相手の菊之助について、後ろのなんだか賑やかなおっさんたちが「前から見ても普通だけど、後姿はむしゃぶりつきたくなるな!」とか言ってた(笑)
えびさまときくのすけのカップルは、若い・きれい・叙情的、ってかんじでもう見た目が最高ですな。このはなしにぴったりのはまり役だと思います。
こと菊之助、廓に上がりたて(十六七くらいなのかな?)の、若いというよりむしろ幼い女の子の純粋さがよく出てました。「わたしはやっぱり不幸だわー」っていう不幸になりたがりな感じとか、最初に優しくしてくれた男以外、この世に男はいないんだという女郎にしては一途すぎる考えの堅さとか。いちずー
海老蔵の「半さま」、友人の弟を切り殺した時点で、いや多分そのもっと前から、このまま生きてはいられないという覚悟があったように見えました。
「ゆこうか」「あーいー」の二人の声が耳に残る。あと、浄瑠璃さんの声がすごーくよくてうっとりです。
花道が見える席でほんとよかったなー!

歌舞伎舞踊の「六歌仙容彩」は、……尾上松緑がかわいーというのと、菊五郎がすげーというのと、岡村研祐改め尾上右近がかわいーという印象。
浅草お練りで疲れていたこともあり、ちょっとうとうとしてしまいました
別に踊りだから意味とかわからんでもよいんでしょうが、イヤホンガイドつけてたた親が楽しそうだったのでわたしも借りりゃあよかったなと思いました。
今まで見てきた歌舞伎舞踊が、「吉田屋」や「阿国歌舞伎夢華」「身替座禅」とストーリーが分かりやすいものばかりだったので、まあわかんねえこともなかろうとおもってたけどよくわかりませんでした。玉三郎舞踊集のビデオでは「鷺娘」「鏡獅子」「京鹿子娘道成寺」「お夏狂乱」「楊貴妃」とか見ましたが、あちらは解説読みながら見てたしね… 

「御所五郎蔵」
二幕目一場、もう穴が開くほど福助ばっかり見てました…(ダメダメです)
福助丈は今月、歌舞伎座と掛け持ちらしくて随分疲れた様子でしたが、やっぱり好き。ちょっとふにゃふにゃした喋り方とか、ふっくらしてるのにすんなりした体つきとかもう大好きです。超かわゆい。
わたしこのひとにだけはとにかくメロメロです、お化粧のりやしわがよく見えてしまっても無・問・題☆ 足の裏まで色っぽいわー
って、これじゃあ菊之助にむしゃぶりつきたいおっさんたちを笑えません。

この話はあまりにあんまりなのでストーリーが納得できぬ。御所五郎蔵と星影土右衛門(ガラスの仮面のような名前…)どっちが好きかといわれりゃ星影です。だって五郎蔵、奥さんにお女郎させといて、愛想つかされてほかの男と一緒になるとなったらば、夜道で待ち伏せして切りかかろうたァ一体どういう了見ですか。そして女房の考えを察しなさいよ。わたしゃべつに女性論者ではないですがね、これじゃああんまり皐月と、皐月に間違われて殺された傾城逢州が可哀想ですよ。むぅ。なんだよう、女に手を上げる男は最低なんだろーばかー
それなのに五郎蔵あんなかっこよさげだしさ…!団十郎さんは口調がいいっすね。
あれか?男はこんなにバカなんですよっていう逆の視点ですかね。

しかしまあ、春宵の花町の様子とか、星影&五郎蔵の衣装(こと五郎蔵側の手下の着物、いなせなことといったらないです)、福助もとい皐月ちゃんと逢州ちゃんの花魁姿、もう綺麗であでやかで凄くいい。
あの花魁の頭、ものっ凄く重そうですね。「吉田屋」の揚巻のかつらと似てますが、揚巻のほうは櫛が三本、かんざしが十八本ささっているらしい…すっご! かんざしとか全部とったら、フォルムがミッキーマウスみたいになりそうです。不思議な髪型。どうやって結ってんねんな 
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by lowoolong | 2005-01-24 15:40 | 歌舞伎

シネマ歌舞伎「野田版鼠小僧」

なんだなんだなんだよおい 昨日今日と歌舞伎漬けです
昨日はお練りの後、新橋演舞場でえびさまをおがんできたし
今日は東劇でシネマ歌舞伎「野田版 鼠小僧」の観劇でございます
演舞場はまあちょっとおいといて。

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■「野田版鼠小僧」■ ~2月4日まで
「野田版研辰の討たれ」に続く、野田秀樹作・演出の歌舞伎第二作目。
あんなにパワー溢れるテンションの歌舞伎、いやさ芝居はなかなかみれるもんじゃありません(たぶん)。二千円〈前売りなら千八百円)で見れるんだから、とりあえず勘九郎が大嫌いとかじゃなければ観にいっといた方がいいです。ていうか東劇だけでやるってのがもったいなさすぎ。
「日ごろ歌舞伎の舞台に触れる機会の少ない全国の方々にも、広く歌舞伎をお楽しみいただきたいと願います」(byパンフレット)
ってバカ。歌舞伎座のすぐ近くの東劇単館上映で言えた台詞じゃねえや。
もちろんこれから地方上映スタートになるだろう。たぶん。

いやあまあ小理屈はさておいても、おんもしろかったああ!役者陣のテンションが高くって、みてるこっちが疲れそうなくらい(笑)
あんなに、椅子から浮き上がるほど笑ったり、手の平握り締めて見入ったり、そういう風に映画をみることってなかなかない。舞台を、サイッコーの特等席中の特等席で見た気分。
見事な映像です。見たいところに目が届く、というか。

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by lowoolong | 2005-01-23 22:25 | 歌舞伎

第十八代目中村勘三郎襲名披露お練り

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勘三郎襲名披露浅草寺お練り歩き。
いってきてしまいました
やばいわあ
本当に中村屋が好きになってしまった




朝の10時雷門発ということで
9時ごろ友人と雷門で落ち合ったのですがね。
そこだけで「ウワー混んでんねぇ」とかいってたけど、
浅草寺って長いんですよね。門から本堂までがさ。

甘かったわいねぇ。
会いに北やら南やらってなもんで、すげぇ人出でした。
ちびなわたくし、どれほど「プラス10cmの視界」を熱望したことやら。

雷門の左手には雷おこし屋の本店(?)があるんですが、そこの二階に勘九郎さんの姿が垣間見えた瞬間からもーテンションがやばかった。
お練り歩きは、雷門から出発し、あやめ連というお囃子社中の山車を先頭に仲見世を一時間ほどかけて本堂へと歩きます。
要所要所に撮影ポイント?(笑)があって、そこで各社マスコミ、だけでなくファンがびしばしフラッシュをたくわけです。
結局わたしは、雷門のところと中間地点と本堂階段で挨拶を述べるところ、の三箇所で勘九郎一家にドキめいていました。

中村屋がすっごい近くにいらっさったときには、
「きゃーかんたろさんだわあ!」とか
「わーしちのすけがこっちむいたわあ!」とか
「かんくろうさんすてきだわあ!」とか
もうほんとドキドキしました。思考回路がひらがなです。
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(ぼ、ぼかしにぼかしましたが権利に引っかかりますかね…?)


それにしても凄い人出で、くぬやろくぬやろと思ってたんですがね、
勘九郎が本堂の階段で、
“こんなにたくさんの方々に応援していただいて果報者です、この日のことは一生忘れません”とかいった瞬間、ちょっと泣きそうになってしまいました。
だってあんな神妙な声で言うのですもの やばいよ…
目覚ましで聞くようなみごとな「中村ヤァ!」が、もう大盤振る舞いのようにかかってました。
「十八代目!」や、「日本一!」も。

その後、本堂で祈願ののち、五重塔の特設ステージ(←ちょっと笑える不釣合い)で奉納舞の三番叟を勘九郎・勘太郎・七之助が踊る。
地唄が「鼓の家」に出てた田中傳左衛門さんでした。
ここでも身長低いのに煩わされまくりでしたが、いやあー すてきでした
千歳(?)・勘太郎/翁・勘九郎/三番叟・七之助
七之助がバンッと板を踏みしめたとき、友人と示し合わせたように「すごいねええ」と言ってしまいました。
本堂での挨拶から一時間くらい待ってたんですが、待っててよかったー!
とくに、生で勘太郎さんの踊りを見たのは初めてなわけで、それがこんな三人そろってのめでたくかつ記念的なもんなんでもう、もう。
そうか、三人で踊るのを見たのも初めてなのか。
中村家はなんか、踊るにしてもなんにしても、三人で凄くバランスがいいなあ。
1:2って安定した形ではないですか(もう何を言ってるのか自分でもわかりません)

ああー、もう行って本当によかった!!
思ってたよりずっと勘九郎さんが厳粛だったのが印象的でございますよ。
なによなによもうかっこいいじゃない!

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その後、演舞場で歌舞伎みにいったついで、歌舞伎座前の小間物屋「大野屋」で買ってしまいました、中村屋てぬぐい。→



いやほんと友人にはこんなネジの外れたテンションにつきあってくれて(しかも一緒にさわいでもらえて)良かったなあと思いました。ジャイアンの「Oh心の友よー」はこういうシーンで挿入されるべきですね。

帰って来たらスマステに勘九郎さんが出演してました。中村勘三郎家、中村座の歴史などなどの特集で、舞い上がっている私にはもうとってもおいしい番組でございました。いけず。
先代勘三郎とちっちゃい勘太郎・七之助が一緒にいる映像もあったりして、こういう感動はもう“ある家族史の共有”でもあるなと。一層ファンの思い入れも深くなる、ってなもんですねぇ
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by lowoolong | 2005-01-23 00:27 | 歌舞伎

歌舞伎モバイル その2


歌舞伎モバイルには着音サービスだけでなく、役者さんのコラムもあって、バックナンバーもみることができます。月額三百円の割には結構面白いし、サービスもそこそこ。


役者さんのコラムは、その人の人となりが伺えてかなりいいです。
かんくろうはあの「ねぇねえ」いう感じとか、そのまま。獅童さんは思ってたより真面目っぽかった。
まあ、あまた歌舞伎役者さんはおるわけですが、そのなかでも、
「俺が左團次だ!」とドスの聞いた着ボイスを提供する市川左團次(じょう;役者さんの敬称)のコラムは超面白かった。

エロ映画に出たいとか、
今月自分の出る演目の筋は別におもしろくないですよとか、
孫の初舞台は喜んでたふりをしてただけですよ、とか

うわーいいなあこのおっちゃん!て感じ。おもしろい。
本文はもっと面白すぎるので、興味があったら有料会員になって読むとよろしい、と回し者のようなことを言って見る。


左團次さんは孫の男寅ちゃんともども、「義経」にでてるっぽいです。
とりあえず注目です。

ちなみに、「おしゃまんべ」の片岡亀蔵さんのコラムも面白かった。着ボイスのインパクトと連動しているのか知らん。。
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by lowoolong | 2005-01-19 04:04 | 歌舞伎

歌舞伎モバイル

携帯の歌舞伎サイト「歌舞伎モバイル」からは、すてき待受画像や役者さんの声がダウンロードできます。女性アイドルの着ボイスみたいなもんですか。わぁ最新鋭!(…)

弥十郎さん(ラブ)とか市川團十郎さんとかは「メールですよ」とか「團十郎です」とかなので、やっぱ丁寧だなと思ってたらなんかすごい人がいました。

市川左團次
「うそだぁ~!」
「俺が左團次だ!」
片岡亀蔵
「おしゃまんべ」


…なにがあったんでしょう。とりあえずダウンロードしときました(したのかよ)
福助さんは「メールで~す」や「あっぱれじゃ」でちょっと砕けた感じ。じっさい聞いてみたらあまりにも砕けてて腰が抜けた(笑)

中村屋の着ボイスはなかったので、「なかむらや!」ってェ大向こうを目覚ましにしたら大変でした。
「なかむらや!」「なかむらや!」 「なかむらや!」「なかむらや!」
狂ったように「なかむらや!」まだまだいくよぉ「なかむらや!」…


朝っぱらからバカじゃないの!?(わたしが)って話でした。
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by lowoolong | 2005-01-14 21:19 | 歌舞伎

平成中村座NY公演「夏祭浪花鑑」 (テレビ放送)

大晦日に放送してた、平成中村座NY公演について。

あんまりストーリーに注目してなかったのですが、かなり大雑把に粗筋を言うと

けんかをしてとっつかまった団七九郎兵衛玉島磯之丈という人(…の親?)の骨折りでようやく釈放されました。その磯之丈が悪者の悪巧みにはまって犯罪者として追われているので、これを見逃しちゃあ男が廃るってんで、任侠の親分釣船三婦、義兄弟になった一寸徳兵衛(&その妻お辰)とともに彼とその愛人琴裏をかくまい、守ろうと奮闘しますが、そこに団七の舅で金の亡者の義平次がからんできて…

…みたいな話かな。とりあえず浪花節。がんがん浪花節。ものっそ浪花節。
義理と人情、心意気!男の面子がたたねぇんだよおとっつあん!みたいな?

いやあ、もう、すげー!!
開演前の様子から放送してましたがね、どことなくチープな感じがする芝居小屋の客席を、開幕前から浴衣姿の役者さんがあるいてるわけですよ。客席まで「なんだなんだこれからおまつり!?」みたいな感じ。前のほうじゃなんか喧嘩とかしてるし、……って勘九郎じゃんか!(なるほど、前説ね)
笹野高史がなぜ歌舞伎に出ているのかよくわからんのですが(好きだからいいけど)、守銭奴義平次な笹野高史は客からバッグを盗んだりして「ギヘージー!ギヘーィジー」とか開演前の解説をしているメリケンのおっちゃんに叱られてました。(笑)

こういう、舞台と客席の境をあいまいにするような演出、大好き。大きな劇場じゃまず無理ですね。

いやあおもしろかったですよ。
弥十郎の釣船三婦のおやびん大好きです。嫁にしてっ
若い琴裏ちゃん(しちのすけ!お人形のようです)といそのじょう(芝のぶちゃん!女の子が男装しているみたいです!)がいちゃいちゃしてるのに当てられて、ちょ…っと目配せする奥さんとのやり取りがたまらなかった。あと、釈放された団七に自分のはいてた褌をあげちゃってから(…すげぇな)、花道で大きく足を踏み出そうとして「おおっとアブねェ」みたいにすそを直すとことか。
好きポイントがなんだか下世話ですねわたくし!
釈放された団七に、床屋の中から声をかける「団七、だぁーんしち!」の声がもう素敵すぎて素敵すぎて。弥十郎さんかっこうぃい~っ
あと、はしのすけのいい男っぷりにびっくりです。やばいよやばいよー(出川)

まあね。なんつってもだ。
兎にも角にも勘九郎です。大阪弁上手すぎ。かんくろーは主役の団七と、磯之丈を国許に送るとかで三婦さんのとこに身元ひきうけにやってくるお辰との二役ですが、お辰、凄かった。
三婦さんの「あんたみてぇに色っぽい女には磯之丈さまを預けられねえな」ってのにはぶっちゃけ「説得力、ねェー!」 とか思っちゃいましたけどね(だってだってだって)、そう言われてみせる、「ええい悔しい、悔しいったらねぇや!」みたいな表情、マジ最高です。あんなん歌舞伎座の三階席からじゃ見えなかろうな。テレビ放送万歳。
こんだけ女の底意地を見せるような表情がありますかい。綺麗な顔がまずいならこれでどうだい、とお辰は顔に焼けた火箸(?)を当てて鉄火な心意気を見せますが、お辰のこの女っぷりはあの表情あってこそ。このお辰じゃなかったら、「なんだこの荒唐無稽な展開は」と置き去りにされるような気がします。
「あたしの亭主は、ここ(顔)じゃなくて、ここ(胸)に、惚れてますのさ」という決め台詞が滅茶苦茶腑に落ちますわ。

団七っつぁんは、琴裏ちゃんを金目当てに売り飛ばそうとした義平次を説得しようと、しきりにとりすがり、振り払われ、それでもなお取りすがり…とやりますが、ここの笹野高史とのやり取りがねえ、もう泥沼というか生々しくってやたらリアルでしたね。あまりに罵倒され、つい刀に手をかける、その「つい」というニュアンスとか、
「ああ殺しちゃうのかしら、ああそうだよね殺さないよね…あ、あ、殺すの!?殺すんだ!!」という手に汗握るような感覚を人に抱かせるのがとてもうまい。というか、天性のものではないかと思います。これを計算してやってるとしたら、それもまた天性の才能でしょう。すごいねどうも。
どっかでこういう凄さをみたな、と思い返せば勘太郎の「決戦、油小路」でのあの表情。なるほどさすが、藤堂平助の親父様……(感服)

沼に落ちてドロドロになりながら逃げる義平次と、髪を振り乱してそれに切りかかる団七。ここらへん、江戸なにわ?の猥雑な悪所の雰囲気とか夜の暗さとか、そういう華やかなものの裏側のリアルをつき付けられたような感じ。見事!

舅を殺してしまってから団七は逃げまくるんですが、なんかそこが面白かった(笑)
家がミニチュアになってて、さしずめ寸法はゴジラの如し?家に乗ったり家を投げたりしてるよ!家が割れたりもしてますよ!
ミニチュアの屋根に団七の人形がちょこちょこ動いてて、それが殺陣をしたりもしてました。わ、笑っていいのこれ


ラストは、もうさすが、ララララララメリカー(ウエストサイドストーリー)なオチでした(←?)
これ、びびるね(笑)
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by lowoolong | 2005-01-14 01:41 | 歌舞伎

十二月大歌舞伎(夜)


やべえおもしろかった…
三階席い列、一番前がとれてしまってもーうッかうかにうかれてたんですが、実は花道がやっぱり見えないことに気付く。でも前を気にしなくていいし何より役者が近い。いい席だったなー。

新選組!のOPの木版画家さんの展示会が新橋でやってるので、いったはいいけど休館日でした。東銀座までてこてこ歩いて、時間が有ったので松屋銀座でお弁当を買い、演劇専門書の奥村書店で中村屋の本の誘惑に負けて購入してしまい、ふらふら歩いていたら歌舞伎座楽屋口というのを発見した。ついでに浴衣に羽織姿の誰かの後姿を見つけて「んがッ!!ふ、ふくすけかしら!?」とドキドキした。大分イカレてる。
筋書きに写真入ってますかって2回も聞いてちょっと笑われました。だって!同じ値段なら絶対舞台写真入買うよー。

■御存鈴ヶ森■
一発目がこれだったので正直夜興行に結構不安を覚えたりした。
だってーあんまし面白くねぇんだもの これは面白い話なんですかね??
七之助も橋之助もいいところが出てないように思います
セリフの聞かせ所があいまいだ~
頑張れ七之助!

■阿国歌舞伎夢華■
わたしのあたまがゆめのはなやぎ…!(*´Д`)←キモイけどだってこんなきぶんなんだもの
澤瀉屋一門ってまだあまりよくしらないけどエート右近?丈はちょっと素敵だと思った(衣装もすてきです)
で、なんつったって阿国ですよ 玉三郎丈ですよつーか玉さまですよ
あんまり玉三郎いのち!ってのは自分の傾向としてないらしいんですが、やっぱり綺麗、スゲェ綺麗。
んもー大勢でキラキラひらひら綺麗な桜の下で踊るもんですからポワポワですよ。遊女歌舞伎ってのはこんな感じだったんだろうな。そりゃ人気も出るって話だよ。
四人の女歌舞伎の中に芝のぶちゃんがおりました。いやぁカワイイ、ああ可愛いとおもっていたらなごさんさまが!
玉さまはああいう可哀想な、被虐的な女が凄いはまるね。なんだろう。なごさんさまを引き止めるところ、消えてしまって花道でくず折れたところ、そしてそれを芝のぶちゃんが助けおこすところ、阿国が可哀想で泣きそうになりました(心で)
そしてまた、さいごにみんなで華やかに踊り続ける。そのまま幕。
歌、舞、伎、夢に華、まあこんなにみごとにタイトルを体現した演目もそうないんじゃないのかしら。
歌舞伎の原典を見た思いです。エンターテイメントはこうでなくっちゃ!(ってこれ前も言ったな…)


■たぬき■
ふくすけええーー!
何あれありえない可愛すぎるカワイイ萌え?つかえろっぽい色っぽいいいなあ福助大好きー!
ちきしょうなんで「たぬき」の前に売店閉まるんだろう。ブロマイド一枚買ったけど全部買占めりゃよかったお染。(もうこの演目だけで来た回があったとまず、思った。ていうか福助のみでそれ。なんていう豪華なお芝居なんだ今月の歌舞伎は)
 勘九郎とのやり取りとか、橋之助との兄弟の絡み(えろかわいー!)とか。いちばんドキめいたのは障子灯りに映る福助さんです。あれ?脱いでる?む、むね…!ぽろりもあとかもうこんな邪な気持ちでみていいんですかと思うくらいドキドキですよ福助。鏡に映った三津五郎さん(ニッコニコv)に悲鳴を上げるところとかほんとすげぇよかった。なんだろうこのひと萌え殺す気かしら
「あ~んあんたぁー、そんなところいや~ぁv」そ、その声でそのセリフは反則だよ…!ちょっとハマリ過ぎですって。男性客は、今回のような福助見ててどんな気分になるのかしら…?
(てかこのひと、ほんとに大河ドラマで帝やってた人かしら…)

はああ。福助大好きーはおいといても、この芝居かなり好きです。ストーリー的に。大佛次郎は母の名付け親みたいなもので(小説から名をとったってだけ)なんとなく気になってたんですがいいものを書くなあ…
“たぬき”という名に込められた意味が切ない。みつごろうさん…じゃないエーと柏谷のだんな…
穏亡のおっちゃん(助五郎)へお染ののろけをするところとかマジかんわいかったですよ。「おりましたよぅvそうかそうか、あんまり泣いて顔が見えなかったのかぁ~v」←ば、ばか…(泣)
切ないからこそ滑稽なのです。二年の歳月での豹変振りは悲壮なもんだったんだわねえ
勘九郎は「まあねぇ、なんでござんしょうねぇ、ナントカですねぇ」ってねぇねえ言うね(笑)
お染に「役者絵で言ったら橋之助。あんな金回りのねぇやつに、…橋之助のことじゃねェよ」って笑った
三津五郎は品があって、遊び者時代もちゃーんと節操を以って遊んでそうな感じでいいです。
ふと思ったけど、こういう風に役者のありようでそのキャラクターの背景が(観客の中で)変化するというのは面白いものだ。だんなは結局、本宅へ戻ったんだぁなあ。多分奥さんは、嬉しがったと思う。
お染は柏屋のだんなに未練があったのかなー?

■今昔桃太郎■
笑った笑った。ショッキングなくらい面白かった!
最初の花吹雪のような照明がまず胸にギュンときて、それから流れる「昔の桃太郎」←演出が素敵!
ちっちゃい勘九郎かわいい~ってなんだか親戚の叔母ちゃんみたいな(笑)
あ、義太夫が研辰の清太夫さんでした(あの桃色+若葉色っていう服のセンスが面白い。ひどい配色ですね 笑)

見も心もすっかりふ抜きにされた桃太郎が踊り狂って痩せておかあちゃんの夢を見て立ち直ってさあ鬼退治、っていうだけのはなしだけど(荒唐無稽でいいねぇ)
勘九郎がその「踊り狂い」で藤娘、まかしょ、船弁慶(かっこええ)、棒縛り、高杯、身替座禅(ひるもやってんのに!w)鏡獅子、連獅子……他にもあったかな、と踊りまくるのがすげー!すごすぎる。ブラボー!!
きっと、歌舞伎舞踊をもっと知ってたらもっと面白いんだろうなあ。身替座禅と鏡獅子くらいしかちゃんと見たことないもんなあ。いやあすごいよ勘九郎!!

・しちのすけ桜、よかった。出番のほとんどをずっとヒョコヒョコガクガク踊り狂ってた。「おッ、おッ、鬼がッ」の声がマジで女の子みたいで最高。ぴょーんッと縁側にとびのっちゃうところがアクロバティック!(爆笑)
(桜の兄貴の梅太郎はどうしてるかなあ、野田屋で走れメルスがどうたら、面白かった。てか勘太郎、こんな父ちゃんのためのようなお芝居に出れないなんてなんか不憫だ。メルスは観にいってヤリますからね!えいえい!)

犬猿雉、村人がみんなで踊るところはマジ最高に面白かった。すぅ~ばらしぃ!(千石ギャルソン)
踊れおどれや皆踊れ、あっちむいてかんかん!
(だとおもったら「ちゃんちゃん!」だったらしい。フレンチカンカンかと思った)
なにかの洋楽をアレンジした曲をやってたように思う。ああ思い出せない、舞台はナマモノじゃなあ(泣)
以下箇条書き…走り書きみたいなもんだな…

・ぎゃあああ犬ー!何この可愛いひと!(弥十郎さんです)ホントブロマイドかっときゃよかったよ…!もし男だったら絶対「ャマトヤ!」って素人ながら声かけちゃうよ…
・長老の犬ー!いいねぇ又五郎はいいねぇ…(勘九郎の対談ビデオで見ていっぺんで好きになった)九十歳なんてもう、もう(泣)ずっとお健やかで…(byかんくろー)
・福助 お、おかあさーん!?w さっきのお染とは違って、品のある感じがよいです。やっぱり妖艶だけど。てか、なんだか宇宙的な話を唐突になされるのでびっくりいたしました(笑)
夢があればなんでもできる!(ガッツ)
・やっぱり、興にのってる勘九郎もいいけど、びしっ!と決めた勘九郎は流石にカッコいい。「みなさまのおかげ、かんしゃ、かん~しゃあぁ~」ああ…かっこいい…すばらしいよ勘九郎…
アホの二代目犬猿も、年老いた雉(雉…!どんだけ若作りだよ、雉…!笑)も最後の、「がってん!」は聞かせてくれます。
・橋之助の鬼メイクが思いのほかに格好よくってちょっとときめきました。
・鬼がやってきたとき、俳諧士の橋也?さんが凄く楽しそうに踊ってて好感を持った。

鬼を退治するまでやるのかとおもってたので、「エーもう終わりー!?」って気分です。アアン続きがみたいわみたいわ。でもご馳走は八文目までが一番おいしいとも言いますしね…あー、おもしろかった!
歌舞伎座が降ってくるような拍手でした。こんなに豪勢でたのしいものを見れて、わたしは仕合せです。

歌舞伎、見るたび好きな役者が着実に増えていくので身と心臓がもちません…
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by lowoolong | 2004-12-30 18:18 | 歌舞伎

12月大歌舞伎(昼)


席は3階B席の一番後ろで、前の人が前のめりになるもんだから良く見えなくて結構いらいらしたりもしたけれど。
演目は大満足。ブラボー!!
前月よりずっと自分好みでした。ミーハー野郎といわば言え。
月後半になれば筋書きに写真が入るって聞いたので、替わりにイヤホンガイドを借りたわけですが……うーん、一長一短。たしかに痒いところに手が届く面白い解説、しかし演目には集中しづらいかも。
しかし、お話はよかったあー。これこそエンターテイメント。

■子持山姥■
福助がすごーくいい。捨てられた女のすね加減や元お女郎という蓮っ葉なところ、子を宿してからの鬼女ぶりといい強さといい、しっかりしたたかで仇っぽい、そしてカワイイ。
福助、もとい八重桐がしゃべりまくる郭喧嘩の再現や、悪者?(笑)の部下たちとの派手な大立ち回りがとてもおもしろい演目。ハデだったなあ!いいなあ!
しちのすけはどうしてああ可愛いのかしら…。あと弥十郎の「せえらむらいと」が笑える

■身替座禅■
はじめて勘九郎を生で(遠くからだけど)見たぜー!
やっぱり、勘九郎はすごい。でてきただけで客席がわくスター性というものは、理屈じゃないね。とにかく、山陰右京のような愛嬌のある役は適任だと思う。三津五郎の奥方、本当にだんなさんのことが好きなんだなあ、可愛いなあ(顔はアレですが…笑)と思った。ちょっと可哀想じゃないのさ!
橋之助の太郎冠者も楽しそうに演じていてとてもいい。うい奴うい奴~

■梅ごよみ■
仕草は可愛いけど、、ううんやはり勘九郎は立ち役のがいいような…(笑)声がかすれてたけど大丈夫かしら。
玉三郎はやはり当代一の立女形。ほんときれい…。玉三郎と勘九郎、ぴったりの組み合わせではないかと。
弥十郎さんが格好よくって惚れちゃいました。たっぱのある体、軽すぎずなおかつ重すぎない声・存在感。かなり好み。
大川の舞台装置が圧巻。とても綺麗。見た目に花があってこそ歌舞伎だ!
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by lowoolong | 2004-12-30 17:55 | 歌舞伎