カテゴリ:歌舞伎( 42 )

五月大歌舞伎 昼の部

五月二十三日(昼)
勘九郎改め十八代目中村勘三郎襲名興行


三ヶ月にわたる襲名ももうそろそろ終わりでして早いものだと思います。
本来はリフレッシュするためにみる(つもりだった)歌舞伎に気合入れすぎてなんか本末転倒な今日このごろですがまあいいや
しかし今日は五時間歌舞伎を見た後授業に出たりしたのでもうほとほと疲れました。やっぱり本末転倒だわさ。というわけでとりあえず↓ひと演目。

■車引■
ええと、いままで「なんて物語性のねぇジャンルだ」と勝手に思っていましたが
荒事ばんざーーーい!!
…というか中村屋兄弟ばんざーい!という感じ
すっごいカッコよかった&綺麗だった&面白かった!!わお
兄弟が敵に立ち向かおうとしたけどあまりの敵さんの威光にびびってしかも敵さんに見逃していただくというはなし(だと思う)けど、もうあれだ、こういうのはストーリーなんてなくていいんだな… なに言ってるのかわかんねえやと思いつつとても楽しかったからそういうことなんだろう(なんだこの感想)

ことにすごかったのは勘太郎@梅王丸、あのカッコよさったらありません。時平の車が来たってんで一度花道にひっこむとことか、ミエとか…うわーテンション高ぇー
七之助@桜丸は雅やかで綺麗だし。
より一層このふたりのファンになってしまいました。
松王丸のえびぞーは、…ありゃずるいですね。存在感だけですでに貫禄充分です。


勘太郎&七之助は「二代目」なので、それでは初代は?といえば
■初代勘太郎(=四代目勘三郎)=初代中村伝九郎(奴荒事の代表)
■初代七之助(=九代目勘三郎)=三代目中村七三郎(江戸和事の名人の名跡)
…ということらしく
うまいこと名をつけたというか、うまいこと成長していくものだというか。
かっこいいなあ。これからも頑張ってほしいお二方です。
十一月に鎌倉芸術館で錦秋特別公演(舞踊公演かな?)をやるみたいですが詳細が分からんわ
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by lowoolong | 2005-05-24 00:20 | 歌舞伎

五月大歌舞伎(夜の部)

五月十二日
勘九郎改め十八代中村勘三郎襲名興行(夜の部)


c0022251_141339.jpg五月夜はチケット取りに失敗し、幕見で頑張るしかねえかなあと思ってたところ、思いがけず三階席が手に入りました。あぁあーありがたやー
当日になるのが勿体無いなぁというかなんというかで、またもやや睡眠不足でした(そういうのはもういい加減にした方がいいとは思う)。

義経千本桜(源九郎狐、すっごい可愛い)も鷺娘(動く芸術とか生きる美というのはこういうもんだと思った)もとてもよかったですがやっぱり「野田版研辰の討たれ」はずるい、すごかった。
勘三郎襲名が、中村座開祖に由来する「猿若江戸の初櫓」で開けて、五月の夜に「野田版・研辰の討たれ」で一区切りを打つ。血縁はないにしても、過去から当代へいたる中村(猿若)勘三郎という名の大きさと面白さにわくわくします。つーかもう、十八代目大好きです。素敵だ。

■野田版・研辰の討たれ■
c0022251_049297.jpgやっぱりというか当然というか、映像よりも何倍も面白かった。DVDで何度も見たしなあ、とちょっとなめてた私がバカでした。

私は相も変わらず三階席でしたが、目、目、目の前の通路を辰次が駆け抜けて行った……!足速ぇー!三階を西から東へ駆け抜けてまたすぐ舞台に現れましたが、もしや替え玉だったんだろうか…。超早かった。すごいや勘三郎

オペラグラスがまだるっこしい。誰か一人が見せ場をやっているのでなく、舞台にいる全員が生き生きとしているからだ。

ストーリーに全くといっていいほど変わりはないけれど
幕開きすぐのスクリーンにうつる吉良の討たれも、
九一郎・才次郎兄弟の手本の試合も、
辰次の滑稽さ加減も、
お家様の「あっぱれじゃ!!」も、
からくり人形も(千と千尋ではなく今回は「さくら、さくら、今咲き誇る~♪」だった)
およし・おみね姉妹の仇っぽさも、清太夫さんの超近距離義太夫も、
もーどれもこれもあれもそれもみんな、素晴らしい新鮮さで超面白かった。ここまでツボ・ツボ・ツボな、九割以上がツボにはまるエンターテイメントもないよ…あくまでもわたしのツボではございますが。

・ご家老の三津五郎丈、じいさんっぷりにびっくりです。すげーな、大岡やその他諸々と全く別人に見えるよ…感動的。弥十郎さんが隅っこでステップの練習(?)をしてるのがおかしくておかしくてしょうがなかった(笑)
・獅童さんはやっぱり最初のほうでわぁわぁ言うお侍のひとりだった。辰次に「結婚がきまった奴もいるじゃねーか!」と言われてました。
・芝のぶちゃんの「ざんねーーん!!」とか、かんたろさんと染五郎のアンガールズとか(笑)
・ふいごで追いつ追われつなシーンに、ギンギラな金髪のかつらと星条旗股引の喜多さんがキターー!!「弥次さぁーん♪」ってあんた… 金魚とたわむれている辰次も「夜でもアーサー…」と言ってました。なんだかもう、中村屋超すてき…☆ミ
・初演時も現在もまた阿修羅の如きご活躍の染五郎。と、ちょっとの地震に心配して彼女に電話をかけたと言う優しいかんたろさん。い、いいんすかねなんか親父さん直々に暴露してますけど(笑)

「刀持て、刀持てっ」の群集が、だんだんと何かの薄気味悪い力に変わっていく。
「研ぎます研ぎます、研いだ刀で打たれます」はこんなにずきーっとくる台詞だったんだなあ。バカで滑稽でうざくて弱くてセコいということの哀れさ。やっぱ勘三郎は凄いと思う。うまい。
幕切れの胡弓による演奏「カヴァレリア・ルスティカーナ(間奏曲)」は「道化師」とよく同時上演されるオペラの作品であり、訳すると「田舎の騎士道(武士道)」だといいます。道化と武士道。野田秀樹は皮肉な選曲をするものです。くぅー
笑って笑って笑って、でもじーんとして、もう凄く楽しかった。四月の道成寺のドーンとした感動とはまた違う、ぱーっと元気が出るタイプの感動でした。すばらしい。
役者も作家も、関わる人皆が歌舞伎を信じていなければ、こんな凄いものはつくれないだろうなと思う。野田歌舞伎、またいつか新作をやるといいなあ。


+++
襲名月、イヤホンガイドでは幕間に勘三郎のインタビューがはいっちょりまして
「はいこんにちは、月組の……なんちゃって嘘ですごめんなさい」という出だしに忍び笑いが止まらなくなって困りました。く、くだらない…!

そういえば開幕前に歌舞伎座近くの「ナイルレストラン」でカレーをたべたのですが
インディで陽気な店員のおっちゃんの「ムルギランチでいいですか~♪」的なオススメっぷりが凄く面白かったです。鶏肉のカレーだったムルギランチは美味しかったです。量が思ったよりも多くてどうしようかと思いました。完食したけど。

□カヴァレリアルスティカーナと道化師について、ぴかちゅうさんとyukari57さんのご鞭撻をいただきました(ありがとうございましたっ)訂正。
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by lowoolong | 2005-05-13 01:04 | 歌舞伎

四月大歌舞伎(夜)

四月十九日
中村勘九郎改め十八代目中村勘三郎襲名披露 夜の部
c0022251_340447.jpg

お日柄もよくお帰りなせい七之助。ようやく中村屋三人がそろった四月夜の部、やっと観に行くことができました。それにしてもまあねえ、なんざんしょうねえ、凄いタイミングでしたわねえ…
…っていうのを忘れてました。面白かったー!!凄かったー!
今日は見事な和服のおばさま方にお姉さま方もたくさんいて、全体的に華やかだった。
暖かいためもあるんでしょうか。春はいいっすねー


■毛抜■

小野家のひとびとが大事な短冊を探しているところにやってきた粂寺弾正が、綺麗なおにいちゃんやおねえちゃんにセクハラをしつつ、お姫様の髪がどろどろ逆立ったり毛抜きが踊ったりする怪現象を究明する(短冊も見つける)というお話です。わー大雑把。
大病以来、今月で歌舞伎座復帰という團十郎さんです。わー、なりたや~!
團十郎さんはなんか、どっしりした温厚な存在感があっていいなあ。勘太郎に「柔らかい手じゃなあ~♪」と手をにぎにぎしたりするところも可愛らしいいやらしさですね!馬に乗るのは手綱捌きが大事じゃーとかって、教習場のエロ教官かとry
飄々とスケベなくせに、地獄に行って妹を同道してこいとかトンチの効いたことをいうのもいいですね。冴えてる(のか?)。
市川團蔵さんは二月も意地悪でカッコよかったですが、今回も意地悪で嫌味でかっこよかったです。眉のところの青い富士形がステキ。
しかしまあ、こうボサクサ人を殺しておいて「あっぱれ☆」ってな具合で終わっていいのか(笑)オチが磁石と言うのもくだらなくって荒唐無稽でよろしいですね。
舞台一面が金屏風だわ、海老蔵は出るわ時蔵さんだわ勘太郎だわ團十郎だわで、とても華やかでようございました。


■口上■
夜の部は三演目です。口上入れて三つか。書いてみると少ないものだ。
とざいとーざいで幕が開けると、前月とは違って波に松の襖絵。金子国義氏の筆によるものだそうで(by勘太郎)
江戸三座であった頃の中村座では、きのえねの年など代々の團十郎が口上をしてたとやら、今月はその成田屋團十郎さんの口上もあってひときわめでとうございますねえ。よかったねえ、という気分になります。
左團次……ホモと嫌なジジイの次は、「後ろから音を出してしまいまして、『ノリちゃんゴメンネ!』といったら後で勘九郎さんに叱られました」とやら…
三月もこれは言ってたみたいですけども、いやーなんつうか、凄いね左団次!
七之助はよりにもよって口上から復帰なわけで、あの場にいるっていうのは物凄いプレッシャーだろうなと思います。今月は前月よりももっと「勘太郎、七之助ふたりのご子息ともども」という言葉が耳に残りました。うう、この喜多八め…(泣)
勘太郎さんは「弟と一緒に精進します」とか「金子先生が~父にかわってお礼を」とかこまごまとがんばっていました。かんたろさんは夜の部出ずっぱりですねぇ。すごいなあ。
十八代目勘三郎、という像がよりスムーズにそれまでの勘九郎と結びつき始めてきた感じがした。襲名というのは、脱皮ではなく進化なんだろうなと思う。


■篭釣瓶花街酔醒■
きゃー!じろざえもーん!
…って別に次郎左衛門なんていい男でもなんでもない(わけでもないけど)ですが
籠釣瓶は前から観たいなあと思ってた芝居なので、勘三郎の次郎左衛門で今月見れて幸せです。しかも、、、すごく良かったー…!
「篭釣瓶花街酔醒」という題もまた、的確で深くて見事なもんですね。

客電が落ち真暗な中、パッと舞台が明るくなるとそこはまさに「花の吉原」。わあー!とジワが起きました。あーもう、シンプルで実に実に見事な演出です。大好き!
ちょこちょこやってくる田舎者の佐野次郎左衛門とその下男、治六。その前をすぎる七越、九重、そして八ツ橋という花魁道中。「帰るのが嫌になったー」という次郎左衛門の言葉もなるほど、玉三郎の八橋が中央の桜の後ろから出てくると舞台が一層明るくなった気がする。すっげーなしかし

「おいらん、そりゃあんまりそでなかろうぜ」
そうこうして誠実で綺麗な遊びかたをする次郎左衛門と八ツ橋は、あともう八ツ橋の身請けの日を待つだけみたいな仲になるんですがこれがまた…ねえ
 八ツ橋という人は複雑です。たとえば「御所五郎蔵」の皐月のように、本当に好きな人に強いて嘘の愛想尽かしをしているわけじゃないからなあ。八橋は栄之丞が好き、だからといって次郎左衛門が嫌いだというわけでもない。次郎左衛門へのそれは、あくまでお客さんという範疇を越えるか越えないか程度の「好き」だろうけど。
 だからある意味彼女の愛想つかしは、真実でもあるのではないかと思った。最初はおどおど口にしてみたけど、そのうち茶屋女なんかから攻め立てられて、またその当人の次郎左衛門は気遣いして自分を責めちゃあ来ないとくる(こういう時は怒ってもらった方がまだマシな気がしますよ)、でイライラして「さっきの男はあたしの情夫よ」っつって「もう他人なんだから他の座敷へ行きます」とその場を出てしまって、でも九重さんに「堪忍してください」と悲しい気分も見せる。難しい役だなー…!
玉三郎は引っ込んでいくところなんか凄く“悲壮を湛えた八ツ橋”という感じがしたけど(えいのじょうめー玉三郎を泣かすなー!とか思ってしまう)、福助なんかが八ツ橋をやるとどうなんでしょう。みてみたいなあと思います。

一方の次郎左衛門。こっちはもう単純に恋心を騙された(と信じ込む)男であるだけかと言えばそれだけでもなく、大勢の前でとんでもない恥をかかされた男という面もある。どっちが重いかわからないけど、後者に本格的にスイッチが入ったのは治六(段四郎さんスゲー良かった)が「てめーこのおいらんッ」と食ってかかったあたりじゃないかと思います。家来に恥ずかしいところを見られ、なおかつその家来に怒ってもらうなんていちばん面目が立たないと思う。場はしらけちゃうしさー

八ツ橋を次郎左衛門が殺した気持ちは、「よくも大勢の前で恥をかかせたな」という台詞。これを勘三郎が、ほんとーに憎々しく、地の底から囁くように言うのが凄かった。その前の、梯子段を見て来てくれと八ツ橋を遠ざけた瞬間にババッと足袋?を取る(滑るから?)速さからして、殺す決意は決まっていたようにみえる。
 八ツ橋を殺したのは、次郎左衛門の「男の意地」だったのだろう。でも、蝋燭の灯に八ツ橋を斬った刀をかざして彼が見たのは、刀ではなく、刀に映る自分の醜いあばた面だったのだと思う。八ツ橋の情夫のイイ男っぷりを知る次郎左衛門には、その差が悲しくて悔しくてならなかったんじゃないだろうか。
「籠釣瓶は、、よく切れるなあ」 の狂相は、念願の相手を殺したなどという喜びなどもちろん微塵もなかった。悲しい悲しい憎らしい、で次郎左衛門の心がめぐってまた「恋に破れた男の悲しさ」になったんだと感じた。んんん。勘三郎は凄い役者だ。


ええと。
かんたろさんの七越は、次郎左衛門が恥をかかされているとききゅぅっと悲しそうに眉をひそめててそれがとても良かったです。魁春さんの九重は、「おや本当は次郎左衛門が好きだったのかしら九重たん」と思いました。優しいなあ(泣)
初菊ちゃんの七之助が超可愛かったのでおもわず舞台写真を買ってしまいました。ほんと可愛い…みものですよ。ずっと後ろを向いていたのですが、ようやくこちらにくるりと向きなおるとき、おおっと思うくらい大きな拍手が沸きました。みんな待ってたんだねえ。あまりかわいいのでもっとしゃべれや!と思った。

で、小山三は今月もまた死んじゃう役なのね…
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by lowoolong | 2005-04-20 03:43 | 歌舞伎

法界坊 ―隅田川続俤―

♪しめしめしめた しめこのうさうさ♪
中村座は楽しそうだなああ~
かばんとられたお客さんはその後どうしたろう、と思ったら野分姫の霊からお詫びされたのね。
弥十郎さんの前説(中説?)とかもあってものっそい得をした気分です。

ナマグサ坊主の法界坊は、実は名家吉田屋の若様な手代要助と恋仲のおくみに懸想し、いろいろあっておくみの父と要助を追ってきた婚約者の野分姫を殺します。しかしまあ悪人はやられるもので、吉田屋の忠臣甚三郎に成敗されます。法界坊にそそのかされ要助を怨んで死んだ野分姫の霊と、法界坊の霊が合体し、逃げるおくみと要助の元へ現れる。

あらすじをまとめてみると、なんかシリアスな悪人モノのようですがね、こと二幕目まではもーこんな喜劇でいいんですかっていうぐらいコミカルなものでした。すっげーな中村座。
歌舞伎の黒子や場面転換を逆手に取ったような仕掛けもあります。福助と扇雀がぺたんぺたんと床をひっくり返すと「宮本座敷の場」と書かれているのは実にうまいと思う。頭いいなー

けだもの番頭正八の亀蔵ちゃん(ちゃん付け…)が超きもくて爆笑しました。なんだあの人、面白すぎる。。。気味の悪い野郎だこんちくしょ(by法界坊)
淡路屋(笹野高史)が「この始末~」からのせりふを忘れた(?)らへん、扇雀も笑っちゃってるし橋之助もヒクヒクしてるし、もーナマの舞台は楽しそうでとてもいい。
男役の福助、笹野高史に侮辱されて笑い出すところがものごく艶かしくて怖かった。
勘九郎の法界坊は解説曰く「悪事のデパート」wなのに、なんかマヌケで可愛くて(?)小汚くって最高です。絶対友達になりたくないわー
役者がなんとも粒ぞろい。楽しすぎる。

第三幕はコミカルな二幕目までと違って、長唄と義太夫でかけあう、見た目も実に歌舞伎っぽい舞台でした。
野分姫と法界坊という全く性質の違う二者が合わさった霊を演じる勘九郎、「野分姫」が喋るときに芝のぶちゃん(生前の野分姫)の声がするのでいつ替わったんだ!?とびっくりした。後見で喋ってたのか…!うまいなあ…
しっとり悲しげな野分姫と、「グハハハおくみ~」な感じの法界坊、切り替えしが実に見もの。野分姫に見えるし、女の格好なのにあの法界坊にも見える。
見終わった後、「あ~楽しかったわ!」って帰れる、実にハレの舞台ですね。大当たり!


個人的にいちばんツボだったのが、夏祭浪花鑑のパロディのくだり。
この「法界坊」はそういうちょっとひねった笑いが随所に仕掛けられてて、しばしばあったまいいなーと思いました。
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by lowoolong | 2005-04-15 01:04 | 歌舞伎

お遊びなされてくださりませ~

DVDBOXって
総重量3.8キロもあるもんなんかい…
わあー、ちょっとー、届いた喜びと重さとこのところの疲れで熱が出てきましたよ
要するに勘九郎箱です。やっぱり買ってしまった。
特典のアーカイブ映像だけでも凄いのに、一体みるのにどれだけかかるやら。
(舞台ダイジェストとか最近の記者会見とか、「友情」と言うむかしの映画の予告編まで見れます。すごい…。「歌舞伎界のプリンス」と紹介されてた勘九郎に爆笑してしまいました。アーサー王のせいだー)
これにておさらばバイト代。おいでませめくるめく十二夜。(←適当)

とりあえずコクーン歌舞伎三人吉三をみてみました
まず中村勘太郎のおとせ(美人だ…!)と七之助の十三がホント凄い。おとせが十三を誘うとこなんか、ゾッとするほどの色気です。ううわ…この先恐ろしい兄弟ですね。すげえ…
弥十郎さんがもう格好よすぎてどうしていいやらわかりません。何事ですかあの渋さは。困る。参った。どうしよう。
そしてなにより勘九郎・福助・橋之助の三人の吉三の結末を、見てしまったらマジ眠れなくなりそうなので、今宵はひとまずこれぎりで寝ます。てんてこまいです。

ああ…アッちゃんはどうしよう…(でも結局いつか見るんだろうな)
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by lowoolong | 2005-04-10 00:37 | 歌舞伎

六世中村歌右衛門展



日本で唯一の演劇専門博物館(すてき)の早稲田大学演劇博物館では、現在「六世中村歌右衛門展」の企画展が催されております。今日はそれに付随したイベント・「六世中村歌右衛門を語る」 @中村梅玉丈 を聞きに行ってきました。

会場は、ほとんどがおそらく歴年歌右衛門丈&梅玉丈の芝居を見てきたのだろーなあという方々ばかりで、トークショー(シミジミ思い出がたりのノリ)も「みなさんもご存知のように」とかいわっしゃるので、『歌右衛門合わせ鏡』を読んだ程度にしか歌右衛門さんを知らない私はまあどうしましょうと思いましたが、わからないなりに面白かった。梅玉さんはそういえば三月、『俊寛』の船にのってやってくる留め男・丹左衛門をやってましたね。とても知的でダンディなお方でした。かっこいー。

<<歌右衛門丈について>>
・とにかく芝居にストイック
・でも不摂生(一年のうち二百八十日以上麻雀とか&ラスベガスでギャンブルとか)
・動物大好き、ぬいぐるみ大好き
・歌右衛門六種――亜古屋、八重垣姫、道成寺、政岡、沓手鳥孤城落月、桐一葉

お気に入りの六個のぬいぐるみは、旅行だろうがなんだろうが肌身離さず持ってってたらしいです。飛行機のテーブルに並べたり、一緒に機内食を食べたり(笑) 優しいひとだったのでしょうねえ
それにしても、いつの時代も「もう歌舞伎は終わりだー」とか言われてたんですな。ってか、歌舞伎興行の裏側って結構アレだなー 一般の演劇に比べてザルだなあーとか めんどくさいんだなーとか思わずにもなし(ホントのところは知らないけどさ) それで成り立っちゃうんだからすごいんでしょうけど…
歌舞伎はどう新しくなるかが重要だ、っていうのはなるほどなあと思いました。
ところで、なんで六世歌右衛門丈は「成駒屋」で、梅玉丈は「高砂屋」で魁春丈は「加賀屋」なんでしょう。屋号の謎は深まるばかりです。

+++
演博のほうの展示は、まあ取り立てていうほど大きいものでもないですが
なんせ「歌右衛門特別記念室」ってのが前々からあるくらいですし、これから毎年毎年いろいろたまった資料をみせていく心積もりなのでしょう。これからもちょくちょく行って見たいと思います。チラシの歌右衛門さんがすげー綺麗でびっくりしました。
四月末ごろには、大学構内の「歌右衛門桜」も咲くという話。そーか…もう春か…(今更)
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by lowoolong | 2005-03-29 22:08 | 歌舞伎

三月大歌舞伎 (夜)

三月二十二日
中村勘九郎改め中村勘三郎襲名興行 (夜の部)


c0022251_483259.jpg歌舞伎の筋書きは二十日過ぎあたりから舞台写真が入るのです。やっと買えた~
今月の表紙は十三代中村勘三郎の「猿若」の絵だそうで
図らずも買った、昼の部第一番の演目「猿若江戸の初櫓」のかんたろさんの舞台写真ととっても似てる。わお。
ついでに「かぶき手帖2005」も買ってしまいましたよ。歌舞伎役者は言うに及ばず、浄瑠璃長唄囃子方までプロフィールが付いております。ナイス。

さて、昼の部から随分と間が空きましたがやっと見に行けました三月夜の部。
いやさ、やられました。

■盛綱陣屋■
兄弟でありながら、敵味方に分かれた佐々木盛綱と高綱。高綱の子・小四郎は、盛綱のもとにとらえられている。盛綱の主君・時政は味方といえども老獪な将軍、小四郎を高綱を陥れる人質にしようとしていることに気付いた盛綱は、母であり小四郎の祖母でもある微妙に小四郎に自害を迫れとお願いします。
しかし小四郎は、父母に会うまで待ってくださいということを聞かない。小四郎の母・篝火がその様子に涙していたりしているうちに、「高綱の首を取ったから検分しろ」と時政がやってきて…

やられた。
…偽首だったとは…!
くっそー、なんつーか、自分の馬鹿さ加減に相当なものを感じます。読解力が皆無なのかな…「あああ!」とまあ、痛快感(といっていいものかどうか)は凄かったけど。感じ方に正解というものはないのだろうけど、筋的にここで騙されてていいんだろうか?まさか「偽首」だったというそのことに騙されていたっていうのは歌舞伎座広しといえども時政とその家来と私だけのような… いや、時政は疑ってたわけだし…わぁー…

首を検分しているときに「とうさま!」と自害した小四郎へ、盛綱が「ほめてやれほめてやれ、はーはぁ~」というところがすっごいカッコよかった。勘三郎が大きい。首の検分で何をそんなに難しい顔をしているのだろうと思っていたら、ハハアなるほど、、ってほんとにどうしようもないな私は…(鬱)
小四郎は中村児太郎、篝火を福助、そして微妙が芝翫。実際に成駒屋親子三代です。リアル!福助が凄くかわいそうだった…。児太郎くんも綺麗だし健気でよかったですが、歌舞伎の子役はああいう喋り方がデフォルトなのでしょうかね?
あーあ小四郎と篝火が哀れでたまらん、ほめてやれじゃねーよ…と落ち込んでいるところに見るからに悪者の和田兵衛(最初も出てきたけど)がやってきたので「わー悪者がきたぞ」とか思っていたら、鉄砲で時政がおいていった櫃をバーンと。中には疑り深い時政が仕掛けた、間者がおったのです。和田兵衛、実はいいひとだったわけやね!
やられた! ←二度目
早瀬や篝火がひょいっと射る弓矢、あれは一体どんな仕掛けになってるんでしょう…(笑)

■保名■
前月の二人椀久に引き続き、狂乱している仁左衛門さんです。
保名というのは安倍晴明の親父ですね。「安倍益材」というのが正式?らしいですが、「芦屋道満大内鑑」の浄瑠璃の中では、狐の葛の葉(クズの葉っぱ)にちなんで安い菜っぱ=保名という命名がなされたと物の本で読みました
きれいやねーとぽかんとしているうちにおわってしまった…
昼の部の「俊寛」やこの「保名」といい、なんか「襲名披露」にしてはめでたくない演目な気がします。別に気にすることでもないんだろうけど、めでたいめでたい、うきうき!って感じにはなれないんじゃないかなー…盛綱陣屋も落ち込むし…

と、なんだか落ち込んでいたところにきましたよ。

■鰯売恋曳網■
うわーうわー楽しかった!!
出てくる登場人物みんながすてきに可愛い。
鰯売りの猿源氏が、大名に化けて高級遊女の蛍火に会いに行きます。でも蛍火の思い人は、まだお姫様だった頃に聞いた、すてきな美声の鰯売りでした… という。なんつー荒唐無稽な話だ、大好きだ。これをつくったのが三島由紀夫だって言うのがまたすごい。
ほたるびさんに、「貝あわせなんてみやびィ~」とか「男合せしてるんじゃなくて~?」とか意地悪を言うほかの傾城。かんたろさんの女形ですよ、予想外に大人っぽいなあ!そして意地悪(笑)

主役二人が可愛すぎる。「この人のことがだいすき!」っていうめろめろっぷりがすごいです。このバカップルめ…!
猿源氏。蛍火さんにぽーっとして、かむろをばーんとつきとばしちゃったり(そんでその子が「うわこのオヤジ超ムカつく」って感じで髪をバサバサ直したりするあたりがすげー笑える)、義太夫さん(清大夫さんです。うれしい☆)にあかんべえされたり、すごくおもしろかった。
「魚尽くし」の合戦物語もいい。「待ってました!」って大向こうがかかったよ(笑)

猿源氏や、「そこをのきゃ、そこをのきゃ」なほたるびさん@玉三郎はもとより
「そんな声で売ってたら鰯が腐るわい!」な海老名なあみだぶつの左団次、遊郭でものめずらしそうにきょろきょろする猿源氏へ「こう!胸張って!」みたいに教えてあげる弥十郎さん(ラブ)、みんなほんとにいい感じで可愛かった。
勘三郎は、あの盛綱と本当に同じ人なのだろうか?というほど、気弱らしく可愛らしくてすごかった。
なんというか、鰯売に関しては「可愛い!」としかいってないような感じですが、とにかく良かったです。盛綱のあのりりしさ、猿源氏の可愛らしさ。すごい、勘三郎。
この演目がラストでようございました。「楽しかった!」とうきうきして帰れます。
最後には皆で復唱する「いせのくに、あこぎがうらの、猿源氏が、いわしこえ~」
思わず真似したくなってしまう。


*あの突き飛ばされたかむろちゃんは、「鼠小僧」の三太役だった清水大稀くんだったんですねー。うーん、芸達者なお子だ…
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by lowoolong | 2005-03-25 00:00 | 歌舞伎

おおっと

七之助が4月の夜の部から復帰らすいですよ。
源太勘当には出ず。…まあ、勘当はねえ、って別にそういう問題ではないが(しかし主役やったのに~)
四月。やじきたも楽しみだし、目にものみせてくれるといいのですがね。

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by lowoolong | 2005-03-11 22:30 | 歌舞伎

三月大歌舞伎 (昼)

三月四日 
中村勘九郎改め 第十八代中村勘三郎襲名興行 (昼の部)
c0022251_1222845.jpg

雪が降る中行ってまいりました三月興行。
ついに、勘九郎が勘三郎になってしまいました。きゃー
前の日にいつもの夜更かしがたたったのか、というかテンションあがりすぎたんでしょうがほとんど眠れなかったという熱の入れよう。あほや
それにしたって関東の鉄道は雪に弱すぎだと思うの(通常より三十分のおくれ)

当日夜に放映されたドキュメントで、七之助の事件について
「泥なんかかぶっても親なんだから自分で拭く、それが拭けなかったら役者を辞めます」
といってましたが、もうね。実に実にイイ役者です、勘三郎。

■猿若江戸の初櫓■
わたしが歌舞伎見るきっかけが勘太郎なのにまだ歌舞伎をする勘太郎を見ていなくて、どんなもんかしらと思ってたらこれが、父親そっくりでびっくりいたしました。
「勘太郎はお父さんにずいぶん似てきた」という話をよくみかけます。正直半信半疑だったのですが、いやいやいや、本当だった。
なんか、勘九郎を1.5倍に縦に伸ばしたらこうなるかも、みたいなかんじ。雰囲気もどこか似ている。ウキウキしてます♪という感じとか、かっこいいけどカワイイところが。はう。
猿若とお国が、中村座の始まりである猿若座を立てる許可を貰い、嬉しくて踊っちゃいますな踊りです。後半、目隠しの幕がとれて柿色の衣装をきた猿若がでてくるところがカッコよかった!
七之助がでてたらもっと盛り上がったろうにの~

■平家女護島(俊寛)■
鬼界ヶ島に鬼はなく、みやこに鬼はありけるぞや。
浅黄幕を落とした瞬間の海の景色が凄い!見事!
この演目は高校のときに歌舞伎教室で見たことがあるんですが、それが橋之助の俊寛/弥十郎の瀬尾/芝のぶの千鳥 という、今考えてみればわたしにとって「あのとき目を皿のようにして見ておけばよかったコンチキショウ」な配役でした。特に『瀬尾/弥十郎』なんて!(さるわかでちょっと出てきた弥十郎さんにも「きゃ 」とか言ってしまいました。小さく。)
幸四郎の俊寛はダンディーで素敵。このひとはなんつうか「ダンディー」の一言に尽きますね。
三階席後方の真ん中らへんで見てたので、崖(?)に上って「おおぉぉーーい」と叫ぶところ、私らに向かって手を伸べているかのようで切なくなりました。
秀太郎の成経がすごく可愛かった。

■口上■
待ってました十八代目!勘三郎がようやくお目見えです
口上も見るの初めてだけど、いいもんすねえ。
市川左団次が、左団次がっ、すごいよ左団次
 「新聞にまだ載ってないことを申し上げます。実は私ホモでございまして、
  前に勘九郎さんと相部屋になったのが嬉しくて嬉しくて♪追い掛け回していたら
  ロビーの長椅子で寝させてしまいました。その折は申し訳ありませんで」
なんですか? この親父は?
勘九郎勘三郎が「違う違う」とばかり肩を震わせてました。高島屋、最高…(笑)!
雀右衛門の声がなんか途中からほとんど聞こえず??と思った。

仁左衛門さんはアニキですてきだし、幸四郎はやっぱりダンディズムだし(のりちゃん…♪)扇雀は「中村屋のおじさんが亡くなったとき私は勘九郎さんと一緒に舞台に立ってまして」とか泣かすし、福助は「勘太郎、七之助とも親族としてお許しいただきたく」とうるりと来そうなことを言ったかと思えば「その折にはまた相手役に使ってくださいね♪」と仇カワイイことをいったり。
勘太郎は、折り目正しくきっぱりと、「この席にいられることが光栄です」と述べてました。爽やかかつ、万感といった感じ。
よろしいな。めでたいですね。いいなあ。
勘三郎。「またはなから勉強させていただきます、お見捨てなきよう」と言ってました。期待もさぞや重荷もさぞや。頑張ってほしいもんです。
「すみからすみまでずぃィ~~っとおぉ~」が好きー

■一条大蔵譚■
わーい勘三郎だー
やっぱりかんくろー改め勘三郎はいいですよ。ファンのひいき目でしょうが、舞台に出てくるとそれだけで嬉しくなっちゃいます。
源氏を再興するために、阿呆を装っている一条大蔵。あれだ、えびすね。
あほっぷりがカワイイのなんの。「うふふー♪」の笑い方とか、長椅子で一人シーソーしてるとことか、なんでしょうね、「わ~!ばか~!だいすき!」というか…
大蔵にとりいろうと狂言師を装うお京(玉三郎)の踊りと、その脇であくびしたりうにゃうにゃしてる大蔵のどっちを見てよいか困ってしまいます
こんなにアホ可愛いと「この話、つくり阿呆なんじゃなくて、もともと阿呆がにわかに源氏打倒に目覚めたんじゃないの」って感じになるんじゃないかと思ってたけど、いやぁ、ぴしっとした大蔵はまるで別人でとても格好よかったですよ。ラストあたりは、阿呆の顔と正気の顔が両方出ますが、まあ見事なもんですね。
全体としては中盤がかったるい感じを受けましたが(安心して眠くなりました)、勘三郎がやっぱすげえなと思ったんで満足です。しかしさ、誰か成瀬が死ぬのを止めてやれよ…

+++
イヤホンガイドは使ってみるとやっぱり一長一短だなあと思いますが、
幕間の休憩にかんくろー改めかんざぶろーのインタビューが聞けて嬉しかった。
ちなみ、この襲名を記念して、
「お徳用・イヤホンガイド六回セット」なるものがうりだされております。
一回500円×6回分。普段は六五〇円、来年の五月まで使えるそうなのでお得ですが、まーなんとも商売がうまいね!(笑)
団体で使うのもいいかもー
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by lowoolong | 2005-03-06 01:23 | 歌舞伎

二月大歌舞伎 (夜)

見ようかなーどうしよっかなーと思っていた二月歌舞伎
野崎村という演目は興味しんしんだし、「今見逃したらもう二度と見れないかも」という強迫観念におそわれて結局行ってきました。(まあ、そんなこといったらすべての演劇は二度と見れないわけですが…最近、ああ悔しい悔しいと思うことしきり)
だって“野崎村”の主要キャスト五人のいっちゃん年下が73歳だそうですよ。あげくその五人がオール人間国宝ですよ。日本の宝ですよ。すごいね。

■ぢいさんばあさん■
ぢいさんの仁左衛門がかわいい(笑)
二組のバカップルが出てくる話ですよと言えないこともないけど、いやまあ凄いね、一年の単身赴任のはずが人斬っちゃったせいで一度も会えずに三七年。何を考えてるんだ。
これは、ふたりがしんそこラブラブだからこそ、そしてぢいさんの人となりが穏やかで優しげだからこそハッピーエンドになり得る物語だと思います。謝っててもなんか不遜なじいさんだったら再会のシーンが可愛らしく幸せらしくならなそうだもんな。役者を選びそうですねえ。
それにしても「るん」ってかわいい名前だな、と思ったら原作が森鴎外。なんか納得。(だって子どもや孫にアンヌやらジャックやらハンスやらと読む名をつける人ですよ)
悪者役の市川團蔵さんがカッコよかった… 欄干から落ちちゃうのでびっくりしました。

■新版歌祭文(野崎村)■
許婚の久松と婚礼準備にうきうきな田舎娘お光のところに、久松(雁治郎)の元奉公先のお嬢さんお染ちゃんがやってきて、久松と二人心中しようと決意します。最初はお染にムカッ腹をたてていたお光ちゃんもそれをみて、尼さんになって身を引きますわ… という。
大阪松竹座で十月に、勘太郎のお光と七之助のお染という若々初々しい野崎村が演じられて今月はその正反対というか、熟年ベテラン野崎村でしょうかね。
人間国宝がどれだけ凄いのかとかわかりませんが、よかったよかった。芝居って年齢とか顔じゃねえのだな。人間って凄いや。
芝翫のお光。わーわーむにゃむにゃ一人ごといったり、眉を隠して「ワァ恥ずかし」と言ったりするところがもうやばい、かわいいっていうかなんなんでしょう、とても田舎娘っぽい。体型がドラミちゃんみたいなところもすごくよいよ…!(←大失礼)
お染の差し入れをひょいひょいぶん投げたり、縁台に足をぶらぶらさせたり、大根の切れ端をぞんざいにうっちゃったりするような、ちょっとガサツな感じがまたいいです。かーわいい
だからなおさら、最後に「ととさん!!」とおやじさんの胸に伏して泣くお光がえらい可哀想。。あそこ、すっごいよかった。ズキュンときますね。
お光ちゃんも若いから、思わず後先考えずに尼さんになっちゃったんじゃなかろうか。ばかだなあ、男は久松だけじゃねえよ…ってそういう話でもないのか。それにしてもなあ…。
そして雀右衛門のお染。こ、こ、この人は本当に八十数歳なのでありますか?
3B席なのでもちろんよくは見えませんが、とてもそんな歳には見えない。人間ってすげえや… 美人でおっとりしてて優しげで、実にいいお嬢さんなお染さまでした。
にしても久松、八方美人の甲斐性なしですねぇ。いかんねえ。

…勘太郎と七之助の野崎村をますますみたくなりました。

■二人椀久■
仁左衛門と孝太郎さんのおどり。
注目してなかったけど、これがなんとまことに素晴らしく良かった…!!
あんまりびっくり感動してしまって、第一幕が何の演目だったのかしばらく思い出せませんでした。素敵すぎ。もう一度観にいってしまいたいくらい好きだ。
遊女と若者という役どころのせいなのか、顔があまり似てないということなのか、知らなかったらこの二人到底親子とは思えません。孝太郎さんなによーいいじゃないのーちょっとー!
松山太夫(孝太郎)が金色の紙ふぶきふりしきる紗幕の裏で消えていくところ、最高です。やばいやばいこりゃやばい。素敵すぎる。歌舞伎舞踊って、ええねぇ…!
長唄お囃子がこれまた、ぞくぞくするほどカッコよかった。イヨォぉ、っていう掛け声、病みつきになりそうです。
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by lowoolong | 2005-02-15 18:22 | 歌舞伎