2004年 12月 30日 ( 6 )

走れメルス~少女の唇からはダイナマイト!~

NODAMAP第十回公演、今月のわたしの最大の楽しみであった「走れメルス
12月29日、Bunkamuraシアターコクーンに行って参りましたよ。もうほんとうに劇空間、架空の世界で、ぽやあ~っとしちゃったよ…

正直チケット手に入れてから一月、いやもう二月あまり。学校の図書館に戯曲があったので、思わず借りて、見てから開こう見てから読もう、そうは思えど耐え難く、開いた最初のページに憑かれ、斜め読みに途中くらいまで読んじまったのです。邪道!
でも、だって、難しい…というかわからないんだもの!
野田秀樹の芝居は、ビデオで「贋作桜の森の満開の下」と「ゼンダ城の虜」をみたことがあったんだけど、そん時には圧倒されて「…ああ、意味をとろうとしなくていいのかもな」と思った。
(とくに「桜の森」なんかは、鞠谷友子の声なんかがすごくて心にジンジン来たんだなー…)

今回の席は結構よくって、一階桟敷席の右側でした。舞台に近いー!(どうしても死角になってしまって表情が見えないとこがあるのは仕方ないか)
客席に入った途端、すごいセットが目に飛び込んできて驚きました。荒野のような、がらくたが渦と詰まれたどこか。粉塵が客席の上部に舞っています。それだけでもうどきどきしちゃいました。はう。音楽(ラスト特に!)音響や映像、美術本当によかった。
見ているときはばぁーッと圧倒されて、のせられて、見終わった後からじんじん納得していくタイプの、新鮮なお芝居。


かなしい女と彼女を好きで好きで好きだから不幸な男の話。かな?

下着泥棒のスルメは空想癖の激しい芙蓉を好きで、その芙蓉は母親形見の鏡台と青春歌謡集にうきあがる“向こう岸”のメルス・ノメルクを待っている。
メルス・ノメルクは結婚式の日に花嫁をさらって七人の刑事に追われる大罪人、さらった花嫁零子に肩を叩かれて、昔見た幻影の海の向こうへ乗り出していく、と。

「メルスは逃げていくのではありません!まだ見ぬ君に向かって、走っていくのです!」
「マンジュウとスシオウが坊やを生んだ?」「小火だ!」
「主が死ぬと部下にするの、メルス?」
「おさとう」「おさと」
「もう二度と振り返らないぞ」
「あたしのこと勝手に決めないで!」
「今アンタの罪を盗んでアンタの名前を盗みますよ」
「動機…動機、あの人を愛していました」

一番気になったのが零子の存在です。戦艦の名前を次々連ねていくところで、得体の知れないゾクゾクした気持ちになりました。なんか怖いんだよこの人。
零子はメルスをかき乱すだけ乱すけど、結局は“向こう岸”で完結するわけで、いわば向こう岸の象徴、最後こちらとむこうが重なって向こうが消失(焼失)する?のを考えるとそもそも向こう岸なんてものは虚像、つまり0、(=零個)なのだろうかとか。
馬鹿ちんなんでぐちゃぐちゃ考えてしまいます。(野ッ暮)

痛い愛が切なくて痛い。なるほど、この感情は愛の痛さだ。
ぶわぁっとくるような感情をもらったのですが、名をつけるとすればそれだ。(やぼ!)
見てられないよスルメ…ってのはああそうか、「痛くて」見てられなかったわけなのか。

共有したかったものは青春歌謡集につづられた「彼女の物語」、こちらと向こうが溶け合って薄れてゆく「メルス」の存在、認めたくないけれど彼女は半狂乱でその男を求める、だからその名を盗み罪を盗み、それでも駄目で、そして結局、………

うわー!わっけぇ~!熱い!でもなんでしょうこの痛々しさ!
言葉にしにくいこんな複雑な、熱さと変なノリと勢いと疾走感と苦しさとせつなさ、まとめて表せばそれが「若ぇ~!」ってかんじ。ラスト近くのスピード感はただ圧倒されました。
ていうか野田秀樹、天才と違うの。

“下着泥棒スルメ”な勘太郎さん、ぶっちゃけ一番のお目当てはこのひとと野田さんだったんですが、もうぴかぴかに痛々しい一途な兄ちゃんを演じてました。
そして筋肉!筋肉!(←二度)…身体能力!
狂気を見せるシーンは見物です。駄目なのに情けないのに。
メルスを求める芙蓉を見つめながら、声に出さずに「ふよう、ふよう、ふよう、ふよう…」と呟いている顔が、もうなんかなあ、切なくて凹む。ラストシーンはもうどうにかしてあげてよこの人と…

深津さん可愛くてあやういかんじがいい。「メルスーー!!」の声が耳から離れません。
野田さんは大奥様も桐島女史もなんというか可愛くてどうしようかと。古田新太とのラグビーシーンで素に戻ってるっぽいのが最高です(笑)古田新太(なぜかフルネーム)はやっぱすごいんだなあ。

ああ。もう面白かったけどまだまだ足りない。またもう一度、今度はもっと後ろの席だけど、観にいきます。

走れメロスとは関係あんのかしら…ないかな…?
♪ボヘーミアーの川よーモールダーウよー♪がアタマっからはなれない。
[PR]
by lowoolong | 2004-12-30 18:43 | 演劇

十二月大歌舞伎(夜)


やべえおもしろかった…
三階席い列、一番前がとれてしまってもーうッかうかにうかれてたんですが、実は花道がやっぱり見えないことに気付く。でも前を気にしなくていいし何より役者が近い。いい席だったなー。

新選組!のOPの木版画家さんの展示会が新橋でやってるので、いったはいいけど休館日でした。東銀座までてこてこ歩いて、時間が有ったので松屋銀座でお弁当を買い、演劇専門書の奥村書店で中村屋の本の誘惑に負けて購入してしまい、ふらふら歩いていたら歌舞伎座楽屋口というのを発見した。ついでに浴衣に羽織姿の誰かの後姿を見つけて「んがッ!!ふ、ふくすけかしら!?」とドキドキした。大分イカレてる。
筋書きに写真入ってますかって2回も聞いてちょっと笑われました。だって!同じ値段なら絶対舞台写真入買うよー。

■御存鈴ヶ森■
一発目がこれだったので正直夜興行に結構不安を覚えたりした。
だってーあんまし面白くねぇんだもの これは面白い話なんですかね??
七之助も橋之助もいいところが出てないように思います
セリフの聞かせ所があいまいだ~
頑張れ七之助!

■阿国歌舞伎夢華■
わたしのあたまがゆめのはなやぎ…!(*´Д`)←キモイけどだってこんなきぶんなんだもの
澤瀉屋一門ってまだあまりよくしらないけどエート右近?丈はちょっと素敵だと思った(衣装もすてきです)
で、なんつったって阿国ですよ 玉三郎丈ですよつーか玉さまですよ
あんまり玉三郎いのち!ってのは自分の傾向としてないらしいんですが、やっぱり綺麗、スゲェ綺麗。
んもー大勢でキラキラひらひら綺麗な桜の下で踊るもんですからポワポワですよ。遊女歌舞伎ってのはこんな感じだったんだろうな。そりゃ人気も出るって話だよ。
四人の女歌舞伎の中に芝のぶちゃんがおりました。いやぁカワイイ、ああ可愛いとおもっていたらなごさんさまが!
玉さまはああいう可哀想な、被虐的な女が凄いはまるね。なんだろう。なごさんさまを引き止めるところ、消えてしまって花道でくず折れたところ、そしてそれを芝のぶちゃんが助けおこすところ、阿国が可哀想で泣きそうになりました(心で)
そしてまた、さいごにみんなで華やかに踊り続ける。そのまま幕。
歌、舞、伎、夢に華、まあこんなにみごとにタイトルを体現した演目もそうないんじゃないのかしら。
歌舞伎の原典を見た思いです。エンターテイメントはこうでなくっちゃ!(ってこれ前も言ったな…)


■たぬき■
ふくすけええーー!
何あれありえない可愛すぎるカワイイ萌え?つかえろっぽい色っぽいいいなあ福助大好きー!
ちきしょうなんで「たぬき」の前に売店閉まるんだろう。ブロマイド一枚買ったけど全部買占めりゃよかったお染。(もうこの演目だけで来た回があったとまず、思った。ていうか福助のみでそれ。なんていう豪華なお芝居なんだ今月の歌舞伎は)
 勘九郎とのやり取りとか、橋之助との兄弟の絡み(えろかわいー!)とか。いちばんドキめいたのは障子灯りに映る福助さんです。あれ?脱いでる?む、むね…!ぽろりもあとかもうこんな邪な気持ちでみていいんですかと思うくらいドキドキですよ福助。鏡に映った三津五郎さん(ニッコニコv)に悲鳴を上げるところとかほんとすげぇよかった。なんだろうこのひと萌え殺す気かしら
「あ~んあんたぁー、そんなところいや~ぁv」そ、その声でそのセリフは反則だよ…!ちょっとハマリ過ぎですって。男性客は、今回のような福助見ててどんな気分になるのかしら…?
(てかこのひと、ほんとに大河ドラマで帝やってた人かしら…)

はああ。福助大好きーはおいといても、この芝居かなり好きです。ストーリー的に。大佛次郎は母の名付け親みたいなもので(小説から名をとったってだけ)なんとなく気になってたんですがいいものを書くなあ…
“たぬき”という名に込められた意味が切ない。みつごろうさん…じゃないエーと柏谷のだんな…
穏亡のおっちゃん(助五郎)へお染ののろけをするところとかマジかんわいかったですよ。「おりましたよぅvそうかそうか、あんまり泣いて顔が見えなかったのかぁ~v」←ば、ばか…(泣)
切ないからこそ滑稽なのです。二年の歳月での豹変振りは悲壮なもんだったんだわねえ
勘九郎は「まあねぇ、なんでござんしょうねぇ、ナントカですねぇ」ってねぇねえ言うね(笑)
お染に「役者絵で言ったら橋之助。あんな金回りのねぇやつに、…橋之助のことじゃねェよ」って笑った
三津五郎は品があって、遊び者時代もちゃーんと節操を以って遊んでそうな感じでいいです。
ふと思ったけど、こういう風に役者のありようでそのキャラクターの背景が(観客の中で)変化するというのは面白いものだ。だんなは結局、本宅へ戻ったんだぁなあ。多分奥さんは、嬉しがったと思う。
お染は柏屋のだんなに未練があったのかなー?

■今昔桃太郎■
笑った笑った。ショッキングなくらい面白かった!
最初の花吹雪のような照明がまず胸にギュンときて、それから流れる「昔の桃太郎」←演出が素敵!
ちっちゃい勘九郎かわいい~ってなんだか親戚の叔母ちゃんみたいな(笑)
あ、義太夫が研辰の清太夫さんでした(あの桃色+若葉色っていう服のセンスが面白い。ひどい配色ですね 笑)

見も心もすっかりふ抜きにされた桃太郎が踊り狂って痩せておかあちゃんの夢を見て立ち直ってさあ鬼退治、っていうだけのはなしだけど(荒唐無稽でいいねぇ)
勘九郎がその「踊り狂い」で藤娘、まかしょ、船弁慶(かっこええ)、棒縛り、高杯、身替座禅(ひるもやってんのに!w)鏡獅子、連獅子……他にもあったかな、と踊りまくるのがすげー!すごすぎる。ブラボー!!
きっと、歌舞伎舞踊をもっと知ってたらもっと面白いんだろうなあ。身替座禅と鏡獅子くらいしかちゃんと見たことないもんなあ。いやあすごいよ勘九郎!!

・しちのすけ桜、よかった。出番のほとんどをずっとヒョコヒョコガクガク踊り狂ってた。「おッ、おッ、鬼がッ」の声がマジで女の子みたいで最高。ぴょーんッと縁側にとびのっちゃうところがアクロバティック!(爆笑)
(桜の兄貴の梅太郎はどうしてるかなあ、野田屋で走れメルスがどうたら、面白かった。てか勘太郎、こんな父ちゃんのためのようなお芝居に出れないなんてなんか不憫だ。メルスは観にいってヤリますからね!えいえい!)

犬猿雉、村人がみんなで踊るところはマジ最高に面白かった。すぅ~ばらしぃ!(千石ギャルソン)
踊れおどれや皆踊れ、あっちむいてかんかん!
(だとおもったら「ちゃんちゃん!」だったらしい。フレンチカンカンかと思った)
なにかの洋楽をアレンジした曲をやってたように思う。ああ思い出せない、舞台はナマモノじゃなあ(泣)
以下箇条書き…走り書きみたいなもんだな…

・ぎゃあああ犬ー!何この可愛いひと!(弥十郎さんです)ホントブロマイドかっときゃよかったよ…!もし男だったら絶対「ャマトヤ!」って素人ながら声かけちゃうよ…
・長老の犬ー!いいねぇ又五郎はいいねぇ…(勘九郎の対談ビデオで見ていっぺんで好きになった)九十歳なんてもう、もう(泣)ずっとお健やかで…(byかんくろー)
・福助 お、おかあさーん!?w さっきのお染とは違って、品のある感じがよいです。やっぱり妖艶だけど。てか、なんだか宇宙的な話を唐突になされるのでびっくりいたしました(笑)
夢があればなんでもできる!(ガッツ)
・やっぱり、興にのってる勘九郎もいいけど、びしっ!と決めた勘九郎は流石にカッコいい。「みなさまのおかげ、かんしゃ、かん~しゃあぁ~」ああ…かっこいい…すばらしいよ勘九郎…
アホの二代目犬猿も、年老いた雉(雉…!どんだけ若作りだよ、雉…!笑)も最後の、「がってん!」は聞かせてくれます。
・橋之助の鬼メイクが思いのほかに格好よくってちょっとときめきました。
・鬼がやってきたとき、俳諧士の橋也?さんが凄く楽しそうに踊ってて好感を持った。

鬼を退治するまでやるのかとおもってたので、「エーもう終わりー!?」って気分です。アアン続きがみたいわみたいわ。でもご馳走は八文目までが一番おいしいとも言いますしね…あー、おもしろかった!
歌舞伎座が降ってくるような拍手でした。こんなに豪勢でたのしいものを見れて、わたしは仕合せです。

歌舞伎、見るたび好きな役者が着実に増えていくので身と心臓がもちません…
[PR]
by lowoolong | 2004-12-30 18:18 | 歌舞伎

12月大歌舞伎(昼)


席は3階B席の一番後ろで、前の人が前のめりになるもんだから良く見えなくて結構いらいらしたりもしたけれど。
演目は大満足。ブラボー!!
前月よりずっと自分好みでした。ミーハー野郎といわば言え。
月後半になれば筋書きに写真が入るって聞いたので、替わりにイヤホンガイドを借りたわけですが……うーん、一長一短。たしかに痒いところに手が届く面白い解説、しかし演目には集中しづらいかも。
しかし、お話はよかったあー。これこそエンターテイメント。

■子持山姥■
福助がすごーくいい。捨てられた女のすね加減や元お女郎という蓮っ葉なところ、子を宿してからの鬼女ぶりといい強さといい、しっかりしたたかで仇っぽい、そしてカワイイ。
福助、もとい八重桐がしゃべりまくる郭喧嘩の再現や、悪者?(笑)の部下たちとの派手な大立ち回りがとてもおもしろい演目。ハデだったなあ!いいなあ!
しちのすけはどうしてああ可愛いのかしら…。あと弥十郎の「せえらむらいと」が笑える

■身替座禅■
はじめて勘九郎を生で(遠くからだけど)見たぜー!
やっぱり、勘九郎はすごい。でてきただけで客席がわくスター性というものは、理屈じゃないね。とにかく、山陰右京のような愛嬌のある役は適任だと思う。三津五郎の奥方、本当にだんなさんのことが好きなんだなあ、可愛いなあ(顔はアレですが…笑)と思った。ちょっと可哀想じゃないのさ!
橋之助の太郎冠者も楽しそうに演じていてとてもいい。うい奴うい奴~

■梅ごよみ■
仕草は可愛いけど、、ううんやはり勘九郎は立ち役のがいいような…(笑)声がかすれてたけど大丈夫かしら。
玉三郎はやはり当代一の立女形。ほんときれい…。玉三郎と勘九郎、ぴったりの組み合わせではないかと。
弥十郎さんが格好よくって惚れちゃいました。たっぱのある体、軽すぎずなおかつ重すぎない声・存在感。かなり好み。
大川の舞台装置が圧巻。とても綺麗。見た目に花があってこそ歌舞伎だ!
[PR]
by lowoolong | 2004-12-30 17:55 | 歌舞伎

BeSeTo演劇祭 

早稲田大学にて十一月期に行われた、日中韓の合同演劇祭「BeSeTo演劇祭」を見てまいりました。besetoとは、各国首都の北京ソウル東京の頭文字。といっても日本のお芝居しか見られなかったのですが。
いやあ。すっげえおもしろかった。

劇団山の手事情社の「道成寺」はほんとに、すさまじかった。

最初に、生卵を卵を吐いては「ギョエー!」とか「キエー!」とか叫ぶ女たちが出てきたので、「ア、アングラ…?」とかアングラ演劇の何たるかもしらないのにびびってましたが、いやあぞくぞくするほど面白かったです。(卵は蛇とかけてるのか~)
今昔物語のやもめ女が鐘に向かってくどくのは、なんとも怖く痛切で、泣きそうになった。
蛇にたたられ狂気に憑かれた僧侶、安珍様いのーが切ない清姫、とにかく役者全員すばらしく身体を使っている。日高川越えと大蛇の表現はすごい。これこそ、脚本だけみて云々するは木をみて森を見ずということになる芝居でしょう。大時代的なせりふ回しが奇抜な衣装に見事に生えている。
近くで観れてとてもよかった。ほんとにただでいいの?

(蛇足ながら「道成寺」というのは歌舞伎でおなじみ、安珍・清姫伝説で知られる和歌山のお寺。
旅の僧侶安珍と清姫は一度で恋に落ちるが、修行の身である安珍は結局清姫をふって逃げる、逃げたその先は道成寺。愛憎に駆られた女の一念大蛇となって、安珍の隠れている鐘を焼き尽くしたという。)
↑これが全体のモチーフとなって、オムニバスのように話が進む。あーー、おもしろかった…





劇団大阪新撰組「玄朴と長英」

小劇場の空間で、役者の誰もが一度も袖に引っ込まないという芝居。
ほとんど玄朴と長英の二人芝居である。スーツをきた男は現代人、二人の話を呆然と眺めているだけ。
まじめで小さくまとまる玄朴と、大言壮語で血の気の熱い長英。サリエリとモーツァルトにたとえるのは強引だろうが、ああいう好きだから憎くて憎くてたまらないという感情は普遍のテーマだと感じる。
役者の熱意あふれる芝居はすごいけど、置いてけぼり感が拭えなかった。
ていうか早口すぎて何を言ってるかわからない…けどまあそれはいいか。
[PR]
by lowoolong | 2004-12-30 17:39 | 演劇

「野田版研辰の討たれ」DVD


歌舞伎名作撰 野田版 研辰の討たれ
/ NHKソフトウェア
スコア選択: ★★★★★

サイコーーー!


すっごいおもしろかった
すっごいおもしろかった
頭の中がばら色でした

兎にも角にも勘九郎さんがたまらない。なんて楽しそうに芝居をするんだろう。
ほとんど出ずっぱりで、独楽鼠のようにちょこまかうろちょろ動きまくる。すっごいバイタリティ。こんな芝居毎日やってたら相当身体に負担が来るだろうに… いやすごい。もうこの人の笑わせのセンスはコメディアンの域に達している。冒頭で、うひゃひゃひゃ、えへへへと笑いながら出てくるところでもうわたしの心をがっちり。
「ぼっちゃんぼっちゃん。ぼっちゃあーん!ぼぼぼぼぼぼっちゃん!」(ここ相当に好き)
勘九郎さんは役者さんたちの中では背が低いので、逆に目立つ。それが研辰のキャラとも相まって、見事なくらいのはまり役。「生きてぇよぉ、生きてぇよお」は勘九郎の本心だと思う。ほんとに。
このひとの魅力、恐ろしいです。なんなんだろうこの愛嬌。

女形の方々が素敵でしたわいなァ~。生き生きしてます。
福助が良すぎ。お部屋様と武家娘およしの二役、とくにおよしがべらぼうにいい。辰三のひざをつん、つんつん、とつっつくところは可愛さのあまりウギャアと叫んでしまいました。ほんとありえない。(DVDなので、ここ3回くらい見返しました。本当にかわいい。)
もういい、何をしても許す。福助の声はオカマちゃんっぽいけどそれがいいの!いいったらいいの!
「あっぱれじゃ!」のお部屋さまは面白かったし。あっぱれじゃ!

芸者金魚:芝のぶちゃん。…声から姿から、ほんとに女の人みたい…。すごい。DVD貸した友達は「歌舞伎って女の人出ていいの?」とかゆっとたよ。
おみね:扇雀。泣き出しちゃうとことか才二郎に言い寄るとことかかわ…かあわいい~?(笑)

七之助。お侍姿が格好よくってびっくりした。「中村屋ぁー!と、こえをかけてやったー!」なんだよ、声もいいじゃないかよう。
弥十郎。このおっさんおもしれぇ… 地味に色々変わって出てきます
三津五郎。ご家老様!足芸がすばらしいよご家老!威厳もあるしおかしさもあるし。「武士は脳卒中では死なぬ!」アハハー
からくり人形:亀蔵
。ええええ千と千尋?(笑)
はしのすけ なんて気品のある坊主すがたかしら…(笑)

仇討ち兄弟:染五郎と勘太郎
。殺陣が格好よすぎ。殺陣が格好よすぎ。殺陣が超かっこいい。
染五郎の舞台を始めてみたわけですが、…あんた!プライドに出てる場合じゃねえよ、いいじゃないの! 近頃すっかりひげが濃くなって…!
勘太郎(側転)は平助のまんまっぽかった。あんたいいよ…かっこういいし可愛いよ…
タバコを食べたら死ぬかしら(by芥川龍之介)

あだ討ちはするものではなくさせられるもの。
普段は背景として存在する脇の人たちが、「世間」という役でうねりをあげるのがとてもいいです。
最初の回り灯籠のような忠臣蔵あだ討ち、模範のような忠義を見せ付けられた人々はそれを身近に求める――求められたほうはたまったもんじゃない。
「人殺しと呼ばれるのではないか?」「だれが申します!」
「急に故郷に帰りたくなくなった…」「しかし、帰らぬわけにはいきません…」
自分たちのしたことに疑問を抱きながら、武士の九市郎才次郎は武士の囲いの中へ帰っていく。
舞台に残るのは、「散りたくねえ散りたくねェと思って散った」紅葉と辰次の亡骸があるばかり――と。

ああ面白かった…
衣装も奇抜。迷彩柄の着物や黒子さんなんかすごい。
歌舞伎もこういうことしていいんですね。ホント、面白かったですよ。
[PR]
by lowoolong | 2004-12-30 16:46 | 歌舞伎

霜月 吉例顔見世観劇記


吉例顔見世
歌舞伎座夜の部「鬼一法限」「廓文章」「河内山」
★★★☆☆(値段相応+)

・何を言っているかわかんねえ!(長唄)
・吉右衛門すてき…
・福助きゃわゆい
・しかん前髪はちょっとあんたry
・仁左衛門格好よい。よいったらよい。オーラが違う気がする 「馬ァ鹿めぇー」
・「吉田屋」一番好きー。なんなの伊佐右衛門なんなのその可愛らしさは…(雁次郎)おこた!
・2100円(3B学生当日券)ってお得。いいんじゃないの?
・てゆうか雀右衛門だけじゃないけど白塗りにするとなんでああ化けるの
・ンなり駒屋ッッ むァツしまやッ ←大向こう
・義太夫さんにも大向こうってかかるのねー

イヤホンガイドあるといいのかな。どうなんだろう でも気が散るからいいかなぁ
12月のまじで見たい。勘九郎ー勘九郎ゥー橋之助ぇーッ!! しちのすけ(ぽつり)
勘太郎の歌舞伎がみたいよう 飢えてるんだわ多分
なんかの役を勘太郎がやったって書いてあるだけで「見たかったなー」となります。
本当に今年の浅草歌舞伎は見てみたいものだった。遅すぎ。
(ロビーに飾ってある野崎村手ぬぐいがちょっと欲しかった。可愛い)
[PR]
by lowoolong | 2004-12-30 16:33 | 歌舞伎