三月大歌舞伎 (昼)

三月四日 
中村勘九郎改め 第十八代中村勘三郎襲名興行 (昼の部)
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雪が降る中行ってまいりました三月興行。
ついに、勘九郎が勘三郎になってしまいました。きゃー
前の日にいつもの夜更かしがたたったのか、というかテンションあがりすぎたんでしょうがほとんど眠れなかったという熱の入れよう。あほや
それにしたって関東の鉄道は雪に弱すぎだと思うの(通常より三十分のおくれ)

当日夜に放映されたドキュメントで、七之助の事件について
「泥なんかかぶっても親なんだから自分で拭く、それが拭けなかったら役者を辞めます」
といってましたが、もうね。実に実にイイ役者です、勘三郎。

■猿若江戸の初櫓■
わたしが歌舞伎見るきっかけが勘太郎なのにまだ歌舞伎をする勘太郎を見ていなくて、どんなもんかしらと思ってたらこれが、父親そっくりでびっくりいたしました。
「勘太郎はお父さんにずいぶん似てきた」という話をよくみかけます。正直半信半疑だったのですが、いやいやいや、本当だった。
なんか、勘九郎を1.5倍に縦に伸ばしたらこうなるかも、みたいなかんじ。雰囲気もどこか似ている。ウキウキしてます♪という感じとか、かっこいいけどカワイイところが。はう。
猿若とお国が、中村座の始まりである猿若座を立てる許可を貰い、嬉しくて踊っちゃいますな踊りです。後半、目隠しの幕がとれて柿色の衣装をきた猿若がでてくるところがカッコよかった!
七之助がでてたらもっと盛り上がったろうにの~

■平家女護島(俊寛)■
鬼界ヶ島に鬼はなく、みやこに鬼はありけるぞや。
浅黄幕を落とした瞬間の海の景色が凄い!見事!
この演目は高校のときに歌舞伎教室で見たことがあるんですが、それが橋之助の俊寛/弥十郎の瀬尾/芝のぶの千鳥 という、今考えてみればわたしにとって「あのとき目を皿のようにして見ておけばよかったコンチキショウ」な配役でした。特に『瀬尾/弥十郎』なんて!(さるわかでちょっと出てきた弥十郎さんにも「きゃ 」とか言ってしまいました。小さく。)
幸四郎の俊寛はダンディーで素敵。このひとはなんつうか「ダンディー」の一言に尽きますね。
三階席後方の真ん中らへんで見てたので、崖(?)に上って「おおぉぉーーい」と叫ぶところ、私らに向かって手を伸べているかのようで切なくなりました。
秀太郎の成経がすごく可愛かった。

■口上■
待ってました十八代目!勘三郎がようやくお目見えです
口上も見るの初めてだけど、いいもんすねえ。
市川左団次が、左団次がっ、すごいよ左団次
 「新聞にまだ載ってないことを申し上げます。実は私ホモでございまして、
  前に勘九郎さんと相部屋になったのが嬉しくて嬉しくて♪追い掛け回していたら
  ロビーの長椅子で寝させてしまいました。その折は申し訳ありませんで」
なんですか? この親父は?
勘九郎勘三郎が「違う違う」とばかり肩を震わせてました。高島屋、最高…(笑)!
雀右衛門の声がなんか途中からほとんど聞こえず??と思った。

仁左衛門さんはアニキですてきだし、幸四郎はやっぱりダンディズムだし(のりちゃん…♪)扇雀は「中村屋のおじさんが亡くなったとき私は勘九郎さんと一緒に舞台に立ってまして」とか泣かすし、福助は「勘太郎、七之助とも親族としてお許しいただきたく」とうるりと来そうなことを言ったかと思えば「その折にはまた相手役に使ってくださいね♪」と仇カワイイことをいったり。
勘太郎は、折り目正しくきっぱりと、「この席にいられることが光栄です」と述べてました。爽やかかつ、万感といった感じ。
よろしいな。めでたいですね。いいなあ。
勘三郎。「またはなから勉強させていただきます、お見捨てなきよう」と言ってました。期待もさぞや重荷もさぞや。頑張ってほしいもんです。
「すみからすみまでずぃィ~~っとおぉ~」が好きー

■一条大蔵譚■
わーい勘三郎だー
やっぱりかんくろー改め勘三郎はいいですよ。ファンのひいき目でしょうが、舞台に出てくるとそれだけで嬉しくなっちゃいます。
源氏を再興するために、阿呆を装っている一条大蔵。あれだ、えびすね。
あほっぷりがカワイイのなんの。「うふふー♪」の笑い方とか、長椅子で一人シーソーしてるとことか、なんでしょうね、「わ~!ばか~!だいすき!」というか…
大蔵にとりいろうと狂言師を装うお京(玉三郎)の踊りと、その脇であくびしたりうにゃうにゃしてる大蔵のどっちを見てよいか困ってしまいます
こんなにアホ可愛いと「この話、つくり阿呆なんじゃなくて、もともと阿呆がにわかに源氏打倒に目覚めたんじゃないの」って感じになるんじゃないかと思ってたけど、いやぁ、ぴしっとした大蔵はまるで別人でとても格好よかったですよ。ラストあたりは、阿呆の顔と正気の顔が両方出ますが、まあ見事なもんですね。
全体としては中盤がかったるい感じを受けましたが(安心して眠くなりました)、勘三郎がやっぱすげえなと思ったんで満足です。しかしさ、誰か成瀬が死ぬのを止めてやれよ…

+++
イヤホンガイドは使ってみるとやっぱり一長一短だなあと思いますが、
幕間の休憩にかんくろー改めかんざぶろーのインタビューが聞けて嬉しかった。
ちなみ、この襲名を記念して、
「お徳用・イヤホンガイド六回セット」なるものがうりだされております。
一回500円×6回分。普段は六五〇円、来年の五月まで使えるそうなのでお得ですが、まーなんとも商売がうまいね!(笑)
団体で使うのもいいかもー
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by lowoolong | 2005-03-06 01:23 | 歌舞伎
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