ガストン・ルルー

ガストン・ルルー著
『オペラ座の怪人』(角川版)

!おもしろかった
わたしは江戸川乱歩とかエドガー・アラン・ポーとか(ああめんどくさい)、ミステリーなんだか怪奇ホラーなんだか、という微妙な按配の作家がわりとすきなのですが
ガストン・ルルーもそういったジャンルになるのかな。ややこしい描写もありますが総じてかなり面白かった。オペラ座の地下の湖って実在した(?)らしいですね。下水だったらかなりヤだなとか思ってたのでほっとしました

怪人がマッドでサイコで可愛いですね(私見)
乱歩作品に出てきそうな小粋なイカレっぷりです。「こいつは大笑いですね、ハハハハハ」とか言いそう。言わんか。多分、訳の影響もあるのでしょう。

クリスティーヌはイメージ以上に複雑な人物でした。
彼女はただのホラー・怪奇物語のヒロインではなく、人間ドラマのヒロインでもあるわけで
被害者と同時に選択者でもあるのだった。聖く正しく美しく、弱くもあり強くもあり。
ラストなんか特に、怪人に向ける同情の匙加減が、やりすぎでもなく酷薄でもなく、いい塩梅だと思います。
互いの額へのキス、それだけ。
原作はある意味、(怪人にとっては)ハッピーエンドなんじゃないかと思いました。

パリ・オペラ座に一度行ってみたく思います。あと、オペラが見たいな。魔笛とか。
レコードはあっても機械が壊れて聞けないというお寒い家です。アイーダもフィガロの結婚も後宮からの逃亡もあるのに何一つ聞けん!はらだたしいわぇ。
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by lowoolong | 2005-12-07 13:20 | みものききもの
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