八月納涼歌舞伎 (第二部)

八月十五日
八月納涼歌舞伎 第二部


初納涼歌舞伎ですー 
東銀座に着くまではなんか暑いし妙に眠いしでヘボヘボしてたのが、歌舞伎座をみたとたんにいつものことながら急激にボルテージが上がりました。なんだかな
常とは違う三部制だというので、なんか物足らなかったりするのかなと思ってたけど
いやいやいや あの尺を一日三回?すげーな!
野田歌舞伎とかもこの時期の公演だったようですが、歌舞伎役者はタフですねえ

■伊勢音頭恋寝刃■

主のために家伝の名刀・青江下坂をようよう見つけた福岡貢が、油屋で仲居・万野の意地悪や恋人お紺の愛想づかしでイライラしているところに、大事な刀をすりかえられた(と勘違いした)もんだから臨界点、伊勢音頭が流れる中、妖刀にひきずられるようにしてバタバタ人を斬っていきます
詳細はちょっと違いますけどもこんな感じ…?万野を切っちゃったのは事故ですがね

久々の三津五郎&勘三郎でした。ぱたぱたしていた幕開きが、この二人がでてくるとゴツンとしまってきて気持ちが良かった。
勘三郎の万野が、もうなんともいえずヤな女でとても気に入りました。お紺さんに愛想づかしをされてる貢が「それは万野がっ」と慌てるところへ振り向いて見せたあの顔ときたら
ぬわーにくったらしー! ステキ!
弥十郎さんのお鹿が予想外に可愛くて(?)びっくりしました。もっととんでもないお女中を想像していたのが… か、かわいいじゃない…w
斬りあいのとこでお鹿さんと貢が衝立を引き回すあたり、なんか身長差で遠近法のように見えたよ。素晴らしいバランスです
伊勢音頭の群舞の中に血まみれの男や貢がつっこんでくるのがいやに怖かった。なんか妙にリアルでさぁ…血で滑ってるみたいに見えたよ。ひぃい
こんだけ殺伐やっときながら、「それが本物の青江下坂です!」「なんと!」でハッピーエンド(←イヤホンガイドで言ってた)です。よいのかそれで…笑っちゃったよ
なるほど、歌舞伎はワンダーランドだわ

■蝶の道行■
染五郎さんと孝太郎さんの踊り。
このお二方は最近けっこう組むことが多いようで。わたしはせんだっての「冥土の飛脚」で特に孝太郎さんのファンになってしまいました。
最初、ブラックライトではためく蝶が幻想的でステキだったので、もっとしんみり幽玄ってかんじの舞踊かと思ったら、舞台美術が花盛り!で終幕は煉獄の赤い照明でギラギラとしているわで
火曜サスペンス劇場とか土曜ワイド劇場とかそんな印象を持ってしまいました…むう
色の情報量が多すぎるんかなー
染五郎・孝太郎両氏はまた綺麗になっている気がします。いいー。

■京人形■
甚五郎さんが精魂込めて作った人形の太夫に、魂がこもって動き出します、が…という
あら!おもしろかった!
扇雀がすっごいです。うわー
そのままだと甚五郎の魂の人形、花魁の鏡を持たせるとくにゃくにゃと花魁に、っていう切り替えや、花魁の衣装のままでかくかく飛び跳ねたりするのが珍しくて面白かった。うまいんだろうなあ、やっぱ
大工道具での立ち回りとかも面白かった。すごいすごいw

+++
法界坊はまた終末に見に行くのですが
二階のロビーに、ポスターにもなってる「法界坊人形」があった。
うわあー なんともいえない小汚さ
お賽銭までしてありましたよ。オプションかしら…?
これほど御利益の見込めなそうな拝み相手もそうはあるまい
祟りよけならそれを目当てにもっと祟ってきそうですよ
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by lowoolong | 2005-08-16 17:52 | 歌舞伎
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