姑獲鳥の夏

7月30日
姑獲鳥の夏
  実相寺昭雄監督作品

時は昭和二十八年
二十ヶ月も身篭ったままの妊婦、消えた婿養子、行方不明の新生児
ある雑司ヶ谷の産院は不思議怪奇に満ちています。
「この世には、不思議なことなど何もないのだよ――関口くん」


言わずと知れた(たぶん)有名小説、京極夏彦『姑獲鳥の夏』の映画化。
やはり見に行かないわけにはいかんのです。ファンなので。
これもひとつの呪いでしょう

前評判が芳しくないので
むしろ「どこがどれだけあれなのかしら」というノリで見に行ったのですが
……うーん……
駄目だ……
映画見てて、二時間という時間がこうも長い作品はそうざらにはないのじゃないか
なんか凄く疲れた

長い小説をまとめたから長い、とかそういう話ではないのです。
問題はストーリーテリングの構成とテンポにあるのではなかろうかと。
そもそも原作『姑獲鳥の夏』を初めとする京極堂シリーズ、私は「妖怪現象についてのエンタメ小説の技法を用いた論文」なのじゃないかと思うのですが
堤真一演じるその理論論者・京極堂が必要以上にナルシスティックで、見ているわたしは置いてけ堀感はなはだしい!って感じだった。
この原作、中途半端に忠実になろうとしても無駄じゃねーかな……。
もっと江戸川亂歩作品のように「怪奇!美女!そして陰陽師の謎解き!!」ってノリでも面白かったんじゃないでしょーか、と。面白さのポイントは大分ずれてしまいそうですが。

あ!でも、この映画見てやっと「姑獲鳥が、うぶめになった」ということの意味が分かった。
こういう発見がメディアミックスの良いところだと思う
(単純に、基本的な読解力がなかったってだけかな…エヘヘ…)

キャスティングで一番意外だった木場(宮迫)が意外や一番良かったです。イメージと遠かったのが逆にすんなり受け入れられた、というか。かっこいいな、宮迫…
鈴木砂羽の猫目堂お潤とか、松尾スズキの内藤とかもよかった。
CMでも流れてる、いしだあゆみの「うぎゃあお!!!」ってのは鳥肌が立ちました。こえーこえー
京極夏彦が水木しげる先生の役をやってます。すげーうけました。う、うま…!?w
照明がやたらと独特だった。舞台的。


普通に鬱映画だったし長かったしなんだかとても疲れました
やっぱり原作に固執してるのかなあ。あまりこだわってないつもりだったんだけど。
とりあえず前売り券は、使える劇場が限られすぎだと思うの(こんなもんか?)

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映画館では、うぶめちゃんがお出迎え(不気味♥)

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by lowoolong | 2005-07-30 22:15
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