十二月大歌舞伎(夜)


やべえおもしろかった…
三階席い列、一番前がとれてしまってもーうッかうかにうかれてたんですが、実は花道がやっぱり見えないことに気付く。でも前を気にしなくていいし何より役者が近い。いい席だったなー。

新選組!のOPの木版画家さんの展示会が新橋でやってるので、いったはいいけど休館日でした。東銀座までてこてこ歩いて、時間が有ったので松屋銀座でお弁当を買い、演劇専門書の奥村書店で中村屋の本の誘惑に負けて購入してしまい、ふらふら歩いていたら歌舞伎座楽屋口というのを発見した。ついでに浴衣に羽織姿の誰かの後姿を見つけて「んがッ!!ふ、ふくすけかしら!?」とドキドキした。大分イカレてる。
筋書きに写真入ってますかって2回も聞いてちょっと笑われました。だって!同じ値段なら絶対舞台写真入買うよー。

■御存鈴ヶ森■
一発目がこれだったので正直夜興行に結構不安を覚えたりした。
だってーあんまし面白くねぇんだもの これは面白い話なんですかね??
七之助も橋之助もいいところが出てないように思います
セリフの聞かせ所があいまいだ~
頑張れ七之助!

■阿国歌舞伎夢華■
わたしのあたまがゆめのはなやぎ…!(*´Д`)←キモイけどだってこんなきぶんなんだもの
澤瀉屋一門ってまだあまりよくしらないけどエート右近?丈はちょっと素敵だと思った(衣装もすてきです)
で、なんつったって阿国ですよ 玉三郎丈ですよつーか玉さまですよ
あんまり玉三郎いのち!ってのは自分の傾向としてないらしいんですが、やっぱり綺麗、スゲェ綺麗。
んもー大勢でキラキラひらひら綺麗な桜の下で踊るもんですからポワポワですよ。遊女歌舞伎ってのはこんな感じだったんだろうな。そりゃ人気も出るって話だよ。
四人の女歌舞伎の中に芝のぶちゃんがおりました。いやぁカワイイ、ああ可愛いとおもっていたらなごさんさまが!
玉さまはああいう可哀想な、被虐的な女が凄いはまるね。なんだろう。なごさんさまを引き止めるところ、消えてしまって花道でくず折れたところ、そしてそれを芝のぶちゃんが助けおこすところ、阿国が可哀想で泣きそうになりました(心で)
そしてまた、さいごにみんなで華やかに踊り続ける。そのまま幕。
歌、舞、伎、夢に華、まあこんなにみごとにタイトルを体現した演目もそうないんじゃないのかしら。
歌舞伎の原典を見た思いです。エンターテイメントはこうでなくっちゃ!(ってこれ前も言ったな…)


■たぬき■
ふくすけええーー!
何あれありえない可愛すぎるカワイイ萌え?つかえろっぽい色っぽいいいなあ福助大好きー!
ちきしょうなんで「たぬき」の前に売店閉まるんだろう。ブロマイド一枚買ったけど全部買占めりゃよかったお染。(もうこの演目だけで来た回があったとまず、思った。ていうか福助のみでそれ。なんていう豪華なお芝居なんだ今月の歌舞伎は)
 勘九郎とのやり取りとか、橋之助との兄弟の絡み(えろかわいー!)とか。いちばんドキめいたのは障子灯りに映る福助さんです。あれ?脱いでる?む、むね…!ぽろりもあとかもうこんな邪な気持ちでみていいんですかと思うくらいドキドキですよ福助。鏡に映った三津五郎さん(ニッコニコv)に悲鳴を上げるところとかほんとすげぇよかった。なんだろうこのひと萌え殺す気かしら
「あ~んあんたぁー、そんなところいや~ぁv」そ、その声でそのセリフは反則だよ…!ちょっとハマリ過ぎですって。男性客は、今回のような福助見ててどんな気分になるのかしら…?
(てかこのひと、ほんとに大河ドラマで帝やってた人かしら…)

はああ。福助大好きーはおいといても、この芝居かなり好きです。ストーリー的に。大佛次郎は母の名付け親みたいなもので(小説から名をとったってだけ)なんとなく気になってたんですがいいものを書くなあ…
“たぬき”という名に込められた意味が切ない。みつごろうさん…じゃないエーと柏谷のだんな…
穏亡のおっちゃん(助五郎)へお染ののろけをするところとかマジかんわいかったですよ。「おりましたよぅvそうかそうか、あんまり泣いて顔が見えなかったのかぁ~v」←ば、ばか…(泣)
切ないからこそ滑稽なのです。二年の歳月での豹変振りは悲壮なもんだったんだわねえ
勘九郎は「まあねぇ、なんでござんしょうねぇ、ナントカですねぇ」ってねぇねえ言うね(笑)
お染に「役者絵で言ったら橋之助。あんな金回りのねぇやつに、…橋之助のことじゃねェよ」って笑った
三津五郎は品があって、遊び者時代もちゃーんと節操を以って遊んでそうな感じでいいです。
ふと思ったけど、こういう風に役者のありようでそのキャラクターの背景が(観客の中で)変化するというのは面白いものだ。だんなは結局、本宅へ戻ったんだぁなあ。多分奥さんは、嬉しがったと思う。
お染は柏屋のだんなに未練があったのかなー?

■今昔桃太郎■
笑った笑った。ショッキングなくらい面白かった!
最初の花吹雪のような照明がまず胸にギュンときて、それから流れる「昔の桃太郎」←演出が素敵!
ちっちゃい勘九郎かわいい~ってなんだか親戚の叔母ちゃんみたいな(笑)
あ、義太夫が研辰の清太夫さんでした(あの桃色+若葉色っていう服のセンスが面白い。ひどい配色ですね 笑)

見も心もすっかりふ抜きにされた桃太郎が踊り狂って痩せておかあちゃんの夢を見て立ち直ってさあ鬼退治、っていうだけのはなしだけど(荒唐無稽でいいねぇ)
勘九郎がその「踊り狂い」で藤娘、まかしょ、船弁慶(かっこええ)、棒縛り、高杯、身替座禅(ひるもやってんのに!w)鏡獅子、連獅子……他にもあったかな、と踊りまくるのがすげー!すごすぎる。ブラボー!!
きっと、歌舞伎舞踊をもっと知ってたらもっと面白いんだろうなあ。身替座禅と鏡獅子くらいしかちゃんと見たことないもんなあ。いやあすごいよ勘九郎!!

・しちのすけ桜、よかった。出番のほとんどをずっとヒョコヒョコガクガク踊り狂ってた。「おッ、おッ、鬼がッ」の声がマジで女の子みたいで最高。ぴょーんッと縁側にとびのっちゃうところがアクロバティック!(爆笑)
(桜の兄貴の梅太郎はどうしてるかなあ、野田屋で走れメルスがどうたら、面白かった。てか勘太郎、こんな父ちゃんのためのようなお芝居に出れないなんてなんか不憫だ。メルスは観にいってヤリますからね!えいえい!)

犬猿雉、村人がみんなで踊るところはマジ最高に面白かった。すぅ~ばらしぃ!(千石ギャルソン)
踊れおどれや皆踊れ、あっちむいてかんかん!
(だとおもったら「ちゃんちゃん!」だったらしい。フレンチカンカンかと思った)
なにかの洋楽をアレンジした曲をやってたように思う。ああ思い出せない、舞台はナマモノじゃなあ(泣)
以下箇条書き…走り書きみたいなもんだな…

・ぎゃあああ犬ー!何この可愛いひと!(弥十郎さんです)ホントブロマイドかっときゃよかったよ…!もし男だったら絶対「ャマトヤ!」って素人ながら声かけちゃうよ…
・長老の犬ー!いいねぇ又五郎はいいねぇ…(勘九郎の対談ビデオで見ていっぺんで好きになった)九十歳なんてもう、もう(泣)ずっとお健やかで…(byかんくろー)
・福助 お、おかあさーん!?w さっきのお染とは違って、品のある感じがよいです。やっぱり妖艶だけど。てか、なんだか宇宙的な話を唐突になされるのでびっくりいたしました(笑)
夢があればなんでもできる!(ガッツ)
・やっぱり、興にのってる勘九郎もいいけど、びしっ!と決めた勘九郎は流石にカッコいい。「みなさまのおかげ、かんしゃ、かん~しゃあぁ~」ああ…かっこいい…すばらしいよ勘九郎…
アホの二代目犬猿も、年老いた雉(雉…!どんだけ若作りだよ、雉…!笑)も最後の、「がってん!」は聞かせてくれます。
・橋之助の鬼メイクが思いのほかに格好よくってちょっとときめきました。
・鬼がやってきたとき、俳諧士の橋也?さんが凄く楽しそうに踊ってて好感を持った。

鬼を退治するまでやるのかとおもってたので、「エーもう終わりー!?」って気分です。アアン続きがみたいわみたいわ。でもご馳走は八文目までが一番おいしいとも言いますしね…あー、おもしろかった!
歌舞伎座が降ってくるような拍手でした。こんなに豪勢でたのしいものを見れて、わたしは仕合せです。

歌舞伎、見るたび好きな役者が着実に増えていくので身と心臓がもちません…
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by lowoolong | 2004-12-30 18:18 | 歌舞伎
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